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ぼくのこれからの希望
はい!前回に引き続き今回も土屋さんからバトンをいただきました!
個性たっぷりで面白い記事が続々更新されてきたこのお題で、
期せずしてアンカーになってしまったのは非常に心苦しかったです。

もともと文を書くのが大の苦手な私ですが、大目に見てください…(- -;)



☆―――――――――――――――――――――――――――――――――――☆

もうどのくらいこうしているんだっけ。
気づいた時にはこんな状態だったからなあ。

ただ視界の端にうつるものが気になって気になってしょうがなくなったのはいつからだったか、

視界の片隅にかすかに入ってくる君が気になって。
ぼくにはないフォルムを持っていて、
…これがまたなかなか素敵に感じたんだよね。

最近諦めがついてきた自分の人生だったけど、
ちょっとした希望の光を見つけた気分!

ゼミブログ0721


自分で言うのもなんだけど、ぼくはかなりのお尻自慢だったりする。
ぷりっと上を向いた尻尾に白くて丸いもこもこなお尻。

こっちのぼくは固めにできてるけど、みんな一度は見たことがあるでしょ?
動くもこもこなぼくのお尻を。
何でも魔法の国ではぼくの中に人間が入ることで動く体を手に入れられるらしいんだ。
で、そっちのぼくはこのかわいい尻尾を振ったりしていろんな人間と写真撮ったり握手したりする仕事をしているんだって。

さすが魔法の国!
動く体を手に入れられるなんて羨ましいなぁ。
やっぱ本音を言えばぼくもそっちに生まれて、そういう仕事をしたかった。
いろんなとこにぼくの同胞はいるけど、これはなかなかつらいとこにあたっちゃったらしい。

あ、ぼくの同胞たちとは特殊な意思疎通システムがあって意識が繋がっているんだ。
アニメの中のぼく、本の中のぼく、おかしのぼく、ぬいぐるみのぼく、動くぼく・・・

世界各地のそのまたさらにいろんなとこで活躍しているぼくとはお互いの状況を報告し合っている。
人間を楽しませて喜ばせるために生まれてきたぼくたちだから、
より人間に楽しんでもらいたいたくていろんなぼくと意識の中で近況報告しながら話し合っている。
できれば改善を目指しながら。

スクリーンの中で人間に笑ってもらうことに意義を感じるぼくや、
食べられて人間の一部になることに意義を感じるぼく、
人間と直接触れ合って癒すことに意義を感じるぼく・・・

今までここで過ごしてきたけど、
いろんなぼくがいてそれぞれ全く別のやりがいを感じているんだなーって感心したりもした。


でもまぁここには魔法があるわけじゃないから、人間が来ても自由に動けないし、改善の余地がなかった。
たまーに視界が動き出して期待した時もあったけど、動いているのは自分の足じゃなかったし。
やってくるのは子供ですぐに飽きられちゃって、一人ぼっちな毎日が何年も続いてる。

まあとにかくこんなぼくだから、人様に楽しんでもらう意義を中々見つけられなくて、ほかの仲間の報告を聞くのもつらくなっちゃったわけ。

だから・・・
せめてもの楽しみに、斜め前にいるあの子をもう少しちゃんと見たい。
最近人生に疲れてきちゃったぼくの唯一の自信がもてるとこがこのお尻なんだけど、
なかなかあの子みたいなすっとしたタイプのお尻もいいなぁって思って。
だからいつかお尻について語り合いたい。

たぶんぼくみたいにあの子にはあの子の同胞がいて、
仲間のいろんな話を聞いてるうちに人生に疲れちゃってるかもしれないから、いつか君とも意識が通じあえたら嬉しいな。

だからペンキ屋さん!
悲しくて目頭が熱くなってぼくの目ちょっとホラーになっちゃってるから、
目を塗り直しに来て!

出来ればあの子を視界にしっかりキャッチできるように右下の方に目を描き直してほしいんだ!


☆―――――――――――――――――――――――――――――――――――☆


はい、なんだか訳のわからない暗い話になってしまいました笑
自分でも謎な不思議設定も出てきて焦りました。そして落ちがみつからなくてつらかったです、、、笑
ゼミブログ始まって以来の超難産なテーマで大変でしたが、みなさん今までホントお疲れ様でしたー!!

恥ずかしくて恥ずかしくて仕方ないのですが、語っても仕方ないので黒歴史として葬ります。
さようなら。


さて、次のゼミブログはどんなお題でくるのやら。
これから夏休みに入るので、このブログはしばらくお休みになります。
9月半ばあたりからまた再開するので、楽しみにしていてくださいね!

着々とレベルの上がるゼミ生の文章力にビクビクしながら、次回の更新を楽しみにしましょう!
ではみなさん、それぞれの夏を思いっきり楽しましょうー!!
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2014/07/25 | 写真deリレー | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
どうしても食べたい
こんにちは!土屋です!

作家の三浦しをんさんは出版社で働く為に就職活動をしていたそうですが
とある出版社の筆記試験で文才を見抜かれて、作家の道を進むことになったそうです。

そんな三浦しをんさんのすごさを改めて知るくらいきつかったです、写真deリレー。

最初、イメージを膨らませる段階では、なんかいい感じのお話浮かぶんですよね。ただの妄想ですから。しかも、楽しい。
お、ちょっと、凡人野郎でもやればできるんじゃないのか??
とか思ったりしてね。調子乗って書き始めるんです。

で、物語の中盤まで書き進めると
あれ?なんか物語がよく分かんない方向に進んでるや
って思ってきて、気付けばおとなしい設定の女の子が「うるせぇぞくそ野郎」とか話してる。

そうしてお話が生まれました。
題して「うるせぇぞくそ野郎(仮)」



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

...あ、ちょっとすみません。あの、出前を頼みたいんですけど。

あ、はい。え、出前とかやってないんですか。あー。配達料もちゃんと払うのでお願い出来ませんか。

あ、もうそれはお好きな額でかまいません。いくらでも出しますので。

いや、いたずらとかじゃないです。はい。どうしても食べたいんですけど、家じゃ作れなくて。

あー、それも考えましたけどね、家が辺鄙な場所にありまして、無いんですよお店が。

家の住所ですか。えーっと…


一面真っ白の世界にぽつんと一人神様がいた。手には受話器を抱えている。

「あーあ、切れてしまいましたか」

神様はこの世界を創った。昔ね。
今は世界を創る仕事から引退してる。
だって、地球みたいな惑星にはいっぱい生き物が生まれちゃったしさ。
神様にはもう手に負えないんだって。
どうやら世界を創るっていろいろ奥が深いみたいなんだよ。

世界を創る仕事を引退してから、神様は仕事を探してた。
でも、神様は誰よりも才能があったから、次の仕事を見つけるのにはあまり時間がかからなかったな。
最近は世界の仕組みを調整する仕事をしているらしい。
どんどん人間が世界の仕組みを解き明かそうとするからさ。神様は毎日必死。
昨日なんか、死後の世界を人間に知られてしまうとこだったみたい。
まあ、神様のことだからさ、すぐに新しい仕組みに書き換えて、知られずにすんだみたいだけど。
こんなことも日常茶飯事だから、人間に世界のすべてを知られるまえに、どんどん複雑な世界の仕組みを組み上げなきゃって躍起になってる。
でも、世界を創ることからすれば、全然簡単だしさ。神様は毎日楽しそうに仕事をしてるんだけどね。

神様が出前を取りたがるようになったのはここ一週間のこと。
先々週のことだったかな。
神様のところにお客さんが来たんだ。
たしか、運命を決める部署の人だったかな。その人が神様に文句を言ってた。
運命で研究が成功すると決まってたのだから、神様の都合で世界の仕組みをかえないでください、ってさ。
はじめはなんのことか分からなかったみたいだけど、神様は気付いた。細胞の秘密のことか。
運命を決める部署の人は、とある研究者が生物の細胞の秘密を解き明かして、世界的に有名にする運命を決めていたみたいなんだ。
でも、神様は、人間に細胞の秘密を知られたらまずいな、って思って細胞の秘密を書き換えた。
それが問題だったみたいだね。
結局、その研究者は研究がおかしいぞって疑われてしまった。
そういう意味では世界的に有名になったんだから、まあ運命通りとも言えるのかな。
とにかく、どっちが悪いとかはないけど、なかなか仕事って難しいんだね。

まあ、こんな言い合いしていても埒があかないから
結局、お互い気をつけましょう、っていう感じで話し合いは終わった。
それで、最後にちょっと雑談をしていたときだったんだ。

「この間、人間の創った料理を食べてきたんです」
そう言って運命を決める部署の人が写真を見せてきた。
「なんだか茶色くて見た目はつやつやの土に苔が生えたようなものですが、これがなかなか美味で」
神様は内心とても食いついていたな。
眉毛がぐぐっとつりあがったことがその証拠だ。

P1020573_convert_20140718231608.jpg


それでさ、転職をしてから神様はよく人間観察をするんだ。
世界の仕組みを調整する仕事についてから、思いの他人間の行動を考えなきゃいけなくなったんだって。
運命を決める部署の人が差し出した写真の食べ物は、神様も人間観察をしている時に何度か見たことあったみたいで、ずっと前から気になっていたらしい。

神様より位の低い人が神様の食べたことのない物を神様よりも先に食べててさ、神様は悔しかったんだろうね。
「あーあー。それですか、それは人間が創ったのではないのです。わたしが人間を創ったときに人間に作るようにさせたのです」
とか偉そうに言っちゃって。
運命を決める部署の人は、
「あ、やっぱりそうでしたか。さすがは神様ですね」
とかおだててた。
それで、運命を決める部署の人が、どうしてももう一回同じものを食べたいとのことで、神様に同じ物を作って欲しいってお願いしだしちゃったんだ。
なんでもできる神様なら同じ物をつくることも容易いだろうって。
神様は食べたこともないし、作ったこともないからさ、内心すっごく困っちゃったみたい。
でも、威厳が大事って思う人だったから、
「こんど作ってあげますよ」
って安請け合いしちゃってた。

神様はほんとうにすごい人だからさ、一口食べればレシピなんか分かっちゃう。
だからさ、最初は運命を決める部署の人みたいに人間に変身して、人間界の食べ物を食べにいこうかなって思ったけど、やめたみたい。
神様は一応人間に変身できるんだ。でも、神様はとても有名でとてもオーラがすごいから、人間のいる地上に降りたらいろんなファンに囲まれて大変なことになっちゃうんだって。
とても才能のある神様だけど、変身は専門分野じゃないから、オーラまでは消せないんだってさ。

人間の作った情報網からレシピを取り寄せようと思ったみたいだけど、それもやめたみたいだったな。
人間の創ったレシピは膨大で、どれが本当においしい料理を作れるレシピか分からない。
だから、ちゃんとしたおいしい料理を作るお店で出前を取ってみようと思ったみたいなんだ。


何度も言うんだけど、神様はこの世で一番能力のある人なんだよ。
誰がなんといおうと、その事実は揺るがないんだ。

でもね、ちょっとお茶目な神様は、人間は神様の家を訪ねることができないっていうことを忘れちゃってるみたいなんだよね。

いつになったら気付くかな。


...あ、先ほど電話をしたものなのですが、やっぱり出前をお願いしたいのですが、なんとかできませんかね。


まだ当分気付かなさそうだね。


−−−−−−−−−−−−−


題名と内容が全然関係なかったですね。
実は最初に作ったお話は女の子が「うるせえぞくそ野郎」って言ってるお話でした。
それで、「写真deリレーがきついわ」っていうくだりを書いている時に
なんかいろいろあって、最終的に全然違うお話を作り直しました。

ちなみに、最初に書いた作品は、山内さんの「海が見たい」に出てくるゆうこちゃんが「うるせえぞくそ野郎」って叫んでたお話でした。
ケンの愛しのゆうこちゃんの性格を崩壊させずにすんで一安心です。

さて、次のお題はこちら!!

ゼミブログ0721

さて、写真deリレーも残すところあと一人!!

今回のトリは村岡さん!!!
余談ですが、前回のHey!DJ!も私から村岡さんにバトンを放り投げてました笑!
さて、最後はどんな物語で締めくくられるのでしょうか!

乞うご期待!!


2014/07/21 | 写真deリレー | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
海が見たい
こんばんは。
最近20時に寝て9時に起きる生活リズムが出来上がった山内です。
私が担当になると睡眠の話しかせず、出だしがいつもつまらないことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

本当に一日の活動内容が睡眠しかありません。
久しぶりに会った友人に「最近何してた?」と聞かれても、「惰眠を貪ってた。」しか答えの選択肢がないことが悩みです。
会話が続きません。
なので今ほしいものは「会話が続く趣味」ですね。
この話どうでもいいですね。

さて本題です。
前回の秋山さんから頂いたお写真で私が話を捻出するという主旨です。
この手の才能に限っては全く自分に期待していません。
でも頑張ります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は犬である。名前はケン。
犬だからケンって単純すぎるだろ。
もうちょっと捻った名前をつけろと文句を言ってやりたいところだが、俺は言わなかった。

なぜかって?
飼い主のゆうこちゃん(17)が超かわいいからだ。
何をされても許せる自信がある。

要するに、俺はゆうこちゃんに惚れているのだ。

俺のラブストーリーは突然だった。
前の家の飼い主に俺は道端に捨てられた。けれど、実はあまり悲しくなかった。
前の家の飼い主は特段かわいくなかったからだ。
今ゆうこちゃんに捨てられたら、と思うとゾッとするけれど。

お察しの通り、俺が入った段ボールの前をゆうこちゃんが通りかかったわけである。
ゆうこちゃんのお顔は光輝いていた。
俺はこの子に飼われたいと思い、猛烈にアピールした。

「捨てられちゃったの?でもうちはお母さんが犬嫌いだからなあ…。」
知るか知るか。お前の母親が犬が嫌いでも、俺はお前が好きなんだ、くそ。
「ごめんね。」
寂しそうにそう言うとゆうこちゃんはその場を離れようとした。
洋服からフワッといい香りがした。
うおおおおおおこの香り毎日嗅ぎたい!!!!

欲望まみれになった俺は執拗にゆうこちゃんの後を追った。
この頃には前の飼い主の顔を忘れていた。

ゆうこちゃんはかわいいうえに優しい子だったので俺を追い払ったりせず、家に入れてくれた。
お母さんを必死で説得してくれた。

こうして俺は今好きな子と一つ屋根の下という幸せな日々を送っている。

はずだった。

一週間前、俺はいつも通りゆうこちゃんの服のにおいを嗅いでいたのだが、異変に気付いた。
男のにおいが混じっていたのだ。
どどどどどういうことかな??

疑問に思っていると今日なんとゆうこちゃんの彼氏と名乗る輩が家に来たのだ。
蹴散らしてやろうと廊下を駆け抜けた。
しかし彼氏の顔は初めて出会った時のゆうこちゃんと同じくらい光輝いていた。

おうふ…。完敗だぜ…。
俺の失恋は突然訪れてしまった。
気が付くと家を飛び出していた。

長らく走っていたから辺りは暗くなっていた。
俺は目的地にようやくたどり着いた。

SF_convert_20140716235820.jpg

悲しくなったときはこの海に来るのが一番だぜ。
向かいの町の光が点滅してきれいだ。

恋って理不尽だなチクショーと思いながら
俺は向かいの町に向かって何度か吠えた。

しばらくすると気分が落ち着いてきた。
今頃ゆうこちゃんが心配しているだろう。
家に帰ってまたいつも通りゆうこちゃんのにおいを嗅ごう。

俺はゆうこちゃんのいるマイホームへ駆け出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最初から犬を主人公にすることは決めていたんですが、もう少しかわいい犬に仕上げるはず…でした。残念。

お次は土屋さんですね!
土屋さんにはこの写真でお願いしたいと思います!
写真の解釈もおまかせします。

P1020573_convert_20140718231608.jpg

次回もお楽しみに!!
2014/07/18 | 写真deリレー | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
カッコーの巣の隣で
こんばんは!
本日は秋山が日本で2番目に暑いとこからお送りします。熊谷は今夜も熱帯夜であります...
先程まで通り雨が降っていたからといえ、この熱気は何なんでしょう。
この時間(現在22:30)で体感気温32°とは一体...先が思いやられます(´Д` )

さてさて「写真deリレー」シリーズも終盤にさしかかってまいりました!
前回の高柳さんのおはなし、コンちゃんと相談役さん可愛かったですね。ほっこりしました。
高柳さんから夏らしい涼しげな写真のバトンを受け取りまして、さてさてどんなおはなしになるのでしょうか...
まだ自分でもわからないのですが、思い悩む前にまず手を動かしてみようと思います。

――――――――――――――――――――



近頃の人間の親ってぇのは一体全体どーなってるんだい??
過保護にも程があるってんだよ。


やれ不審者だー、やれウィルスだ。
挙げ句の果てには子どもが嫌がるくらいベッタベタに日焼けどめ塗りたくって皮膚がんの心配までしてらぁ。

なんだかなぁ...

見てると可哀想な気してくるよ。


こちとら赤の他人の巣を拝借してる身分。子育ての苦労ってのは経験してねーんだ。
だからまぁ、口出しできる立場じゃねぇんだけっども、そりゃああんまりでねーの?って思わずにはいられないのよ。

ただでさえ放課後遊ぶ場所はどんどん減ってくし、これからの時期なんちゃらスモッグやらのお陰で外遊びも満足にできやしないときてる。
そんな中子どもたちの自由を奪うのに拍車かけちまってんのは他の誰でもない、当人の親たちなんじゃねぇかなあ。
休日のスポッチャもいーけどさ、日焼けと泥で真っ黒になるまで遊ぶのも最っ高だろうに。

俺らの自由だけでなく自分の子の楽しみまで奪っちまうとは、
そんでもってますます生きにくい世の中にしちまってまぁ...


去年までチビっ子たちがキャッキャ声あげて水浴びしてたここも、どーやらお役御免になっちまいそうなんだとか。


カッコーの巣の隣で_convert_20140716232748



周りに毛虫がいるやら、セミが落っこってくるやらで水質管理がなかなかに大変らしい。
かといって塩素っちゅうのを水に入れんのも、安全性がどうとかこうとかPTAとかいう方々がビービーやかましんだと。
あとは近頃趣味悪い野郎もいるだろ?まぁ俺は女子高生くらいのねーちゃんの水浴びの方がすきだけどなー。
俺っちが仲間連れて水浴びや大好物の毛虫目当てにパーティ開くのも気に食わないらしい。
立つ鳥後を、、、濁すってな。
ふーーーんだ。
十年前は毛虫も蛇もそっこら中にいたんによう。
そもそも数十年前までここは俺らのすみかだったんだぜ?
まぁもしまた俺らが占領できるようになるってんなら、願ってもない話ではあるけどもな。

だけっどもよう...

俺はここでチビっ子たちが水浴びしてんのを眺めてんの、結構好きだったんだぜ?
あーまた賑やかな季節が来たなーって思いながら、結構足繁く通ってたもんよ。
俺らも水浴び大好きだけど、チビっ子達も皆楽しそうにはしゃいでたなぁ。
やっぱ夏はこれに限るよなー!人の子も一緒なんだなー!
って...思ってたんだけどな...
そんな毎年恒例だったにぎやかな景色が、もしかしたらもう見れなくなっちまうんかなぁ。
もし俺がペットショップで売られてるオウムなんかみてーにちっとでも人語がしゃべれたらなー
言ってやんだけどなー
気色悪い野郎がきたら俺らがおっぱらってやるし、毛虫もペロってひとのみにしてやっから
これ以上チビっ子をもやしっ子にしちゃぁいけねーよ!ってさ



閑古鳥ってよばれんのも、寂しいもんがあるんだぜ?


―――――――――――――――――――――――――

せっかく夏らしい写真を選んでもらったのに、なんだか寂しい話になってしまいました。
下町育ちの高柳さんからのお題ということで江戸っ子っぽいカッコウになりきろうと頑張ってみたのですが、
なんだか中途半端になってしまったような気が。
でもこんなこと思うちょっと生意気なカッコウがいてもいいかなー、いや、実際いるんじゃないかなと思ってかきました。
ちなみにタイトルは今東京藝術劇場で小栗旬さん公演中のお芝居の題をもじりました。
小栗さんといえば、彼の実写ルパンが気になってしょうがない今日この頃であります。


「写真deリレー」次は山内さんですね!
お題はこちらの写真で!

SF_convert_20140716235820.jpg


ではでは次回もおたのしみに!

2014/07/16 | 写真deリレー | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
遠回り
こんばんは。本日は高柳が担当させていただきます!

台風が去り、暑い日が続いていますね。
熱中症などにも気をつけていかなければならない季節がやってまいりました。

さてさて、今回の「写真deリレー」も回を重ねるごとにさまざまなお話が出てきて、
一読者として毎回更新を楽しみにしているのですが、
自分が書く側になるとどういう風になるのか…すてきなお話になるようにと願いながら始めます!笑




「キミさあ…もう新入社員じゃないんだよ?何回言ったらちゃんとできるのかな。」


あーあ。今日も始まった。
もうこうやって怒られた回数を数えるのも面倒くさくなった。

会社に入った頃はやる気があった。やる気しかなかった。
でも、何回も怒られるうちになんだか仕事がやっつけになっていった。



そんな僕は今年で25歳。実家暮らし。ちなみに彼女はいない。



帰り道のコンビニでビールを2缶買って、家へと向かう。
ふ、と左手を見ると細い道が見える。小学校や中学校の頃にずっと通学路として通っていた道。
小さい頃はこの道は自分だけが知っている秘密の道なんだ!なんて思っていたなあ。
遠回りになるから「寄り道しないで早く帰って来なさい」と母親に怒られたこともしばしば。

そんなことを思い出してなんだか懐かしくなってその道を通って帰ることにした。とぼとぼと歩く。
なんでだろう。小さい頃とは全く違う景色のように見えた。
しばらく歩いていると懐かしいものが目に入ってきた。

写真 (1)

「久しぶりだなあ」と思わず声に出てしまっていた。
大げさかもしれないけど、旧友に再会したような気持ちになった。

通学路としてここを通っていた頃は「コンちゃん」にあいさつをしていくのが日課だった。
なんで今まで「コンちゃん」のことを忘れていたんだろう。不思議だ。

久しぶりに見る「コンちゃん」だったけど、少し汚れがあるくらいで変わりがないように見えた。


「コンちゃん…いま僕は会社で働いているんだけど毎日怒られてばかりでさ、働いていてもちっとも楽しくないんだよね」
気がついたら旧友に話しかけていた。完全に不審者だ。
心の中で「また来るよ」と言いながら帰ろうと踵を返す。


「怒られるうちが華なのよ。怒るということはあなたに期待しているということよ。」

コンちゃんがしゃべった。
はずはなく、ひょいと出てきたのは僕の母親と同じくらいの年齢の女性だった。


「驚かせちゃったかしら?」
そう言いながら、女性はいたずらが成功した子どものように笑った。

「わたしコンちゃんのねお世話をしているの。きょうもコンちゃんの様子を見にきたの。そしたら、あなたがいたもんで少し立ち聞きしちゃったのごめんなさいね。」

「はあ。」
気の抜けた返事が口から出る。


「ふふ。まあさっき言った通り。怒られることをその人からの愛情の1つだと考えることができたらあなたはもっともっと成長するわ。」
どこからそんな自信が…とは言えなかったけど、その女性が言う言葉にはなんだかすごい説得力があった。


「またコンちゃんに会いに来ていいですか?」


気付いたらそう口に出していた。


「もちろんよ。コンちゃんもあなたのこと待ってるわ。わたしもね。」


それからというもの毎日ではないけどコンちゃんに会いにいってはお互いいろいろな話をした。
彼女も新しいパートを始めて自分より年下の上司に怒られていること。
旦那さんや娘さんとのこと。

母親と年齢が近いこともあってついつい喋りすぎてしまう。
もう今ではすっかり僕の相談役になってくれている。




「よっ。お前最近ミス減ってきたな。まあ、まだまだだけどな。がんばれよ。」
そう言って上司に肩を叩かれた。

僕は背伸びをする。少し上がってしまう頬を抑えながら。


「きょうもコンちゃんに会いにいこう」




いかがでしたでしょうか?
いやあお話を書くって難しいですね…

次回は秋山さんです!お題はこの写真でお願いします!DSC_0844.jpg

次回の更新もおたのしみに!
2014/07/14 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
Summer Days
こんばんは、本日の担当の薄葉です。

台風8号、、みなさん大丈夫だったでしょうか?
予想よりはだいぶ勢力が弱かったみたいですけど、それでも被害にあった地域は結構ありますし、早く完全に日本を抜けてくれれば良いですね…!

さてさて、本題ですが、橋本さんから頂いた写真、なんとも不思議な、そして良い写真ですね。しかしひたすら感心していてもしょうがないので、なんとか考えてみました。
では、始めます。




今年の夏はいつもと違う、そうなる気がした。
中学3年の1学期終業式の後、僕はいつもの3人と教室の席に座りながら、この3ヵ月半のことを懐かしんでいた。
後ろの席の健司が言った。
「明日から夏休みかーおまえらに会えなくて寂しいな。」

「そうだねー1学期すっごく楽しかったもんねー、ね、あかり!」 莉莎子があかりに問いかけた。

「うん!健司君や勇太君、そして莉莎子と席が近くて本当に良かった。これから1ヵ月以上もみんなに会えないなんて、なんだか寂しい。」 長く、真っ直ぐに伸びた綺麗な黒髪をなびかせながら、あかりは答えた。

「あ、そうだ。町の北側に山があるだろ、俺この前そこらへんを自転車で走っていたら、ちょっと面白そうな建物を見つけたんだ!そこを俺らだけの秘密基地にして集まるってのはどう?」 健司が提案した。

「秘密基地って、、人いないの?」 僕は健司に聞いた。

「おう!昼間でもすっげー暗くて、あれは完全に空き家だな。」 健司が答えた。

「面白そう!じゃあこの後みんなでちょっと行ってみようよ!ね、あかり!」 莉莎子は再びあかりに顔を向けた。

「行こう行こう!なんだかわくわくするね!勇太君も行くよね?」

僕はあかりの真っ直ぐな瞳に見つめられ、一瞬ドキリとしながらも、
「うん、みんな行くなら僕も賛成。」と頷いた。

僕は、誰の所有しているか分からない建物を勝手にたまり場にするなんて大丈夫なのかと内心思いながらも、やはり同じくわくわくしていた。
こうして僕らの中学生活最後の夏休みは始まった。


秘密基地(中3にもなって秘密基地って言うのもちょっと恥ずかしいけど)には週3くらいで集まった。
建物は4階建てで、正面から見て2、3階の窓の部分には、赤い色で装飾がされていて、1階部分は何かの店舗のようになっていた。
建物全体の様子はなんだか異国風な感じがした。
ゼミブログ 写真

莉莎子が言ってたように、秘密基地にするにはもってこいだなと思った。
以前誰かが住んでいたであろう形跡はあったけど、特に汚れていたり荒らされているということはなく、僕らは満場一致でここを秘密基地にしようと決めた。
みな思い思いのものを秘密基地に持ち込んだ。
漫画や雑誌や携帯ゲーム機はもちろん、お菓子や勉強道具(一応全員受験生なので、、)、さらに健司にいたってはハンモックなんて持ってきて、器用に壁から吊るしてよく寝ていた。
夏ではあるものの、中はとても涼しく、居心地が良かった。
それにみんな電池式の大き目のライトを持ってきていたので、特に不自由はなかった。
僕らは心ゆくまで話したり、時には夜まで居残り怖い話大会なんてのもやったりした。
僕はこの生活が本当に好きだった。夏休みに、自分たちだけの空間で好きなだけ過ごせるのはもちろんだけど、、、なによりもあかりと一緒にいれることが嬉しかった。
なぜなら僕はあかりのことが好きだったからだ。


僕はあかりと、そして健司と莉莎子、この3人と昔から友達だったわけではない。
僕はどちらかというと控えめで、友達もそこまで多くはなかった。
それに僕は中2の後半、不登校だった。理由はいじめ。きっかけはほんの些細なことだった。
テストで良い点取ったことを先生に褒められたのが嬉しくて、クラスメイトたちの前でちょっとだけ天狗になった。
それからはまあ、、、あんまり思い出したくはない。
先生の説得や受験、それにクラス替えということもあり、なんとか3年からは学校に行くことにした。
その初日、まだ周りの視線を気にしたり緊張ということもあり、僕は教室の席に座ってもずっと下を向いていた。
きっと誰も僕のことなんて、受け入れてくれないんだろう。そう思っていた。
しかし、違った。
それが、僕の隣の席に座ったあかりだった。
僕が不登校だったことを知ってか知らずか、あかりはとにかくたくさん僕に話しかけてくれた。
そのうちあかりの親友の莉莎子、僕の後ろの席の健司ともよく話すようになった。
あかりのおかげで僕は毎日が楽しいと感じるようになった。
初めはあかりに対して感謝の気持ちが大きかったけれど、一緒に過ごして彼女のことを知っていく中で、段々と僕は彼女に惹かれていった。もちろん告白しようなんて大それたことは考えてなかったけど。


そんなこんなで夏休みも半分過ぎたある日、僕らにとって決定的な出来事が起こった。
いつものように秘密基地に集まりだらっとしている中で、なんだかあかりの様子がいつもと違っていて、変にそわそわしていた。
そして意を決したように、あかりは僕らに言った。

「みんな、今日はとっても大事なお話があるの。実は私、お父さんの仕事の都合で引っ越すことになったの…。もう学校には伝えてあって、2学期からは別の県の学校に通うことになったの…。」

え、、、!?

僕ら3人はみな同じ反応で、動揺を隠せなかった。

「い、いつなの引っ越し!?」 莉莎子がハッとしたようにあかりに聞いた。

「実は、もう明日なの…。引っ越すことは前から決まってたの。だけど、みんなのことが大好きで、だから辛くて…ずっと言い出せなかったの…。ごめんね…。」
そう言いながら、あかりは両手で顔を覆った。

僕と健司は俯き、あかりの静かな嗚咽だけが秘密基地に響いていた。
グッとこらえていた莉莎子も、遂には泣き出してしまった。みんな本当に、本当に悲しかった。

それでも、僕らは最後は笑ってあかりを送り出そうと決めた。ちょうど今日は地元の花火大会があり、最後にみんなで秘密基地の屋上から観ようということになった。
秘密基地の4階には、天井に扉があり、そこから屋上部分に出られるようになっていた。
やがて時間になり、僕らは屋上に上がった。


ひゅーーードドドドドン、パンパンパンパン、パチパチパチパチ、、、ひゅーーー

何十、何百発の色鮮やかな花火が打ち上げられ、遠くの方からはかすかに人々の歓声も聞こえた。本当に綺麗だった。
あかりはじっと、それでも次々に打ち上がる花火に目を輝かせていた。
ちらっと見た時の彼女の横顔は、本当に綺麗だった。
健司は少し離れたところで 「たまやーー!!かぎやーー!!」 と叫んでおり、それを見て莉莎子は面白がっている。
気持ちを伝えるなら今しかない、僕はそう思った。
迷惑かもしれない、それでも、付き合うとか付き合わないとかそういうのは関係なく、最後に自分の気持ちを知っててもらいたいと思った。

「すっごく綺麗だったね」 あかりが言った。
「うん、すごく綺麗だった。あのさあかり、ずっと言いたいことがあって、、僕、、、あかりのことが、好」

ぴゅーーーーードドドドドドドドドドドン!!!


「すごーい!!!あ、勇太君最後何か言いかけた、、?」
「あ、、ん、うん大丈夫何でもない、、、。」
「またいつか絶対この4人で観ようね。約束だよ。」
「うん、そうだね、、、約束する。」

全発打ち上げ終わったら伝えようと思っていたのに、まだ終わっていなかった。僕は伝えることが出来なかった。

そして花火大会は終わり、やっぱり最後は莉莎子、そしてあかりも泣き出してしまい、ふたりしてわんわんと泣いていた。
僕と健司もそれを見て目頭がじんわりと熱くなったけど、グッとこらえ、僕らはまた必ず会うことを約束して、笑ってあかりを見送った。



あれから2週間経った。あかりが引っ越した後も僕らは秘密基地に集まったけど、なんとなく盛り上がらず、ここ1週間はほとんど来ていなかった。
そして遂に今日で夏休みも終了し、明日から2学期が始まる。
僕ら3年生は本格的に受験勉強に打ち込まなくてはならない。
そうなる前に、僕はもう一度秘密基地を見ておきたいと思い、ひとりでやって来た。
ここでの生活はもちろん、あの3人と過ごしたこれまでの日々は、僕にとって本当にかけがえのないものだった。
あかりに気持ちを伝えることは出来なかったけど、これで良かったのかもしれない。
正直な話、言っても結果は見えていたと思うし笑。
あかりは、不登校となり暗闇の中にいた僕を、明るく照らしてくれた。
僕を、暗闇から救い出してくれた。
彼女はもういないけど、僕はもう大丈夫だと思った。

僕は秘密基地に背を向けた。
強い風がびゅっと吹いてきた。
僕の身体はよろめいたけど、僕の心はよろめいてはいなかった。

なぜなら、彼女が僕に点けてくれたあかりは、どんなことがあっても消えることはないから。





いかがだったでしょうか…?とにかく、僕の理想とする中学生活をありったけ想像して書いてみました笑。もう恥ずかしすぎるので、さっそく次の写真を紹介します。
こちらです。
写真 (1)
次回は高柳さんですね。
自分の写真から物語を作ってもらえるって本当にワクワクしますね。
それでは次回もお楽しみに!
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
2014/07/12 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
私だけの宝石
こんばんは!今日は橋本が担当させていただきます!
今日も空一面にどんよりと雲が広がっていましたね。
台風やら地震やら、梅雨やら、やはり自然には叶わないな〜なんて思ってしまいますね。

台風8号さんが関東にもやってくるそうで…ぜひやめて頂きたいところですね。
皆さんも気をつけて下さいね。備えあれば憂いなしと言いますし。

それはさておき、今回のお題。物語を作るなんて今までにやったことありま…

した(笑)。思い出しました。

高校のときに、現代文の授業で『羅生門』のその後の話を作る課題があり、テキトーに書いた記憶があります。
そしてそれが何故か文集に載っちゃったりしてね...懐かしいものです。

ではでは始めます!

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私は平凡な毎日を送っている。

大学受験は第2志望だったところに合格し、まあ満足。
大学生活も友達と楽しく過ごしているし。
カフェのバイトも先輩や同期にも恵まれ、ミスで落ち込む事もあるけれど楽しい。
旅行のサークルもちょいちょい顔を出してる。

小学生の時から、成長したといってもどこか変わらない。
人より一段劣るわけでもなければ、優秀でもない。平々凡々。

でもどこか、平凡より下な気もする。
部活や趣味に打ち込んで、キラキラ輝いてる周りの子を見ていると、自分にはコレってものがなくて、少し劣等感や置いてけぼりのようなさみしさを感じる。

そんなことを思いながらなんとなく過ごしてる。


それでも今日は少し違ったんだ。

明るくて、典型的キラキラ女子の友人、ユキたちに連れられて、クラブなる所に初めて行った。

パーティーガールじゃないしクラブなんて無縁だったけれど、クラブミュージックは割と好きな方だし、ちょっぴり興味があった。
ユキがいなかったらクラブなんて一生行かなかったかもね。


思った通り、すごい所だった。
大音量でガンガン鳴り響いてる音楽。
派手な格好をした若い人たち。
みんな飛んだりはねたり。
こんなにノリノリになる日本の人たちを初めて見たから、びっくりしてちょっと笑っちゃった。

なんだか日本とは思えない。
そんな風に思えるほど。
まさに異文化交流ってやつだ。

始めはユキたちと一緒にいたのだけれど、いつしか飛び跳ね疲れて、「トイレに行ってくる〜」といってそこから離れる自分がいた。

遠い人混みの中で、笑いながらキャッキャしているユキ達。
それを見ているとやっぱり彼女達と私の間には、この人混みをかきわけても越えることができない何かがあるんじゃないかと思ってしまう。


ふ〜う。

壁に寄りかかって、そんなことを思いながらふと上を見上げる。

みらーぼーる



…ミラーボール。
鏡で覆われた球体。
青、赤、緑の光を、黒い壁に写し出している。
キラキラ輝くダイヤモンドのよう。

それ自体は光を放っていないけれど、クルクル回りながらライトの光をいくつもの光に変化させている。

まるでこの空間にいる人を見下ろすように、天井から吊るされているミラーボール。
それでいて私を除いて誰1人として、この球体の存在には目もくれていない。


そのミラーボールに私は釘付けになってしまった。
この空間の中で、たった1人、私だけが輝く宝石を見つけたようなそんな気持ち。

不思議な優越感に浸れた。




「…どうしたの?大丈夫ですか?」

突然耳元で人の声がして、ふっと我に返る。
首の痛さが襲ってくる。
長いこと上を見ていたことをその痛みが証明する。

「あっ、全然大丈夫です」

その後もミラーボールを眺めたり、それに照らされる人混みを観察したり。
平々凡々よりちょっと下。そんな私だけの楽しみ方を見つけた。


しばらくして、遠くからのユキ達の手招きを合図に、またその人混みの中に私も入っていった。
こんな私だから、1人で壁に寄りかかっていても、人混みの中で体を揺らしていても、楽しく感じる。
そんなちっぽけな優越感に浸りながら。


-------------------------------

とても難しかったです。
なんせクラブなど、ミラーボールが実際に使われている場所に行った事がないもので。
初めて行った状況を想像して書いてみました。

改めて小説家の方の才能の素晴らしさを実感しました。

ちなみに、ミラーボールはWikipediaいわく、直径1mを超えるものになると1万枚以上の鏡を貼り付けなければならないそうです。国内で大型のものは大阪のある会社が唯一製造しているのだとか。

何面体なのか気になりますね。


では、次回は薄葉君です!
写真はこちらです。

ブログ写真


どんなお話ができるのでしょうか?楽しみです!

ありがとうございました^^




2014/07/09 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
長い夏休み
こんばんはー。
7月7日七夕の今日の担当は清水です。
私はスーパーで星の形に型どられたたまごが散らされてるお寿司を見て七夕を感じました。笑


さてさて、田村さんから頂いたお題の写真ですが…
わたしも前回の田村さんと同じようにここが一体何なのかわからず書いてみました!笑
ではどうぞ…!


×


「愛夏ちゃん、そろそろ起きなさい。もうお昼よー!」

(う〜ん)

私は1人でおばあちゃんの家のある田舎に帰ってきていた。
友達になんとなく誘われて入ったテニス部もやめてしまった、高校2年目の夏はとにかく長かった。
1年生の夏はあんなにあっという間に終わったのに…

×

夏休みに入ってから1日中家で寝ているだけなので、お母さんに怒られてやっと外に出た。
(もはや陽の光が眩しい…)
外で見る自分の腕の白さになんだか夏休みを無駄にしたような気になる。
新幹線に乗る前に乗った満員電車で目をつぶるサラリーマン。
私の夏休み、分けてあげたいくらいだよ。

×

おばあちゃんの家にいても結局寝ているだけなので、散歩に出ることにした。
小さな頃から夏休み、冬休み、春休みに来る田舎。
それなのに1人で歩き回るのは初めてだった。
久しぶりに身体を動かすのが案外楽しくて、気付けば汗をかくほど歩いていた。
伸ばしっぱなしの髪の毛が首にくっついてうっとおしい。

赤い門の前にたどり着いた。

縮小版

(こんなところあったんだ…)

トンネルの向こうには今まで来た景色と同じように緑が見える。
(そういえばこの前英語の授業で木のことをgreenと言ったら先生に思いっきり指摘されたな…)
そんなことを考えながら、門をくぐる前にとりあえず写メを撮っておく。
おばあちゃんの家の近くでこんな写真が撮れるなんて、いい感じだ。
写真がブレてないか確認したら携帯をポケットに入れ、足を踏み出した。

×

中に入ると日陰だからか少し涼しかった。
(はぁ、こんなに歩くならペットボトルを持ってくればよかった)
服が汚れないように手をついて壁に寄りかかる。
壁がひんやりしていて気持ちいい。
遠くで聞こえる蝉の鳴き声に意識まで遠くなる。
なんだかすごく遠くに来たみたいだ。


(テニス部のみんなは今頃午後の練習かな…)


去年の夏を思い出すと今でもクラクラする。
夏休みで授業も無いのにいつもよりも早起きをしなきゃいけなかった。
お母さんに面倒くさいと言われながらもお弁当を作ってもらわなきゃいけなかった。
学校に行っても1年生だから走り込みとボール拾いばかりで。。

でも、よかった。

短い休憩時間に勢いよく飲む水。
比べ合った日焼けの跡。
吹奏楽部の練習する何度も聞いたことのある曲。
先輩の揺れるポニーテール。
お昼を食べながら知る友達の宿題の進み具合。
練習終わりに制汗スプレーの匂いが混ざる教室。
みんなで「また明日ねー!」って言うのが何より好きだった。

なんだか急に学校が恋しくなってきた。
はー、だから考えないようにしていたのかもしれない。
夏休み寝飽きただなんて言ったらみんなに怒られるかな。

手首に黒いヘアゴムをはめているのに気付いた。
長い髪を一つに結わく。


歩いて少しの短いトンネル。
少し小走りでトンネルを出た。


×


さぁ!どうだったでしょうか…
実在するある女の子を思い浮かべながら書いてみました。
夏休み独特のあの感じを感じてもらえたら幸いです。。
ちなみに、ポニーテールは私の「可愛い女の子にして欲しい髪型ランキング」上位です。笑

次回の写真はこちら!
photomb.jpg
ミラーボール!

次の担当は橋本さんです。
どんなお話になるのでしょうか、お楽しみにー!!
2014/07/07 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
サヨナラのまえに
皆さんこんばんは。本日の担当はこのところ折り畳み傘が手放せない田村です。
最近晴れたり曇ったり雨が降ったり雹が降ったりまったく油断ならない気候が続いて困りますよね。

さて、ついに私にも回ってきました、このお題!
皆のエントリーを読むたびに
なんでこんなにクオリティー高いんだ!?と
感嘆していたので、すごいプレッシャーですね、これは!!

さて、前回学生時代の青春をうまく表現していた山森さんからのお題の写真ですが…。
すごくきれいに撮れていますね!
どこか有名な場所っぽいオーラが出ていますが、私の脳内検索では検索結果が
ヒットしなかったので完全に私の想像で書いていこうと思います。

それでは始めます…!

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――どうやら私は不思議な場所に迷い込んでしまったらしい。


IMG_4084_3.jpg



ふと顔を上げたときミキの視界に広がっていたのは
真っ青ですがすがしい快晴の空、新緑の木々と芝生。
そして、やや日に焼けた感じのまっすぐな茶色のレンガ道と
その先にどっしりと構えた格式の高そうな建物だった。

ここまではごく普通の光景である。ただ、人の気配が全くなかった。

そして何より不思議なことが。
――ミキはついさっきまで自宅で自習をしていたはずなのである。


*****


おもむろに頬をつねってみる。
すごく、痛かった。
夢の中…という訳ではなさそうだった。

あたりを静寂が支配する中、制服にスリッパ履きという何とも頼りない装備ではあったものの、
私はとりあえず奥の建物へ向かってみることにした。中に人がいるかもしれない。

突然の出来事に混乱したけれど、歩いているとだんだん落ち着いてきた。
木の影をいくつか飛び越えながら徐々に近づく巨大な建物を観察してみる。
造りといい、その広さといい、どうやら何かの博物館のようだった。


「失礼しまーす…。」

たどり着いた3つある大きな入口の1つを選び、おそるおそる中へと足を踏み入れてみる。
もしかしてチケットを買うような窓口があるんじゃないかと探してみたがそのような所はなさそうだった。
相変わらず人の気配はうかがえず、館内には自分の足音だけがパタパタと響いていた。

そのエントランスはひんやりとしていて案外快適で、天井は高く、
床は白くつるつるとしており近づけば顔が映るんじゃないかと思うぐらいピカピカに磨かれていた。
天窓から光が差し込み柔らかな模様を形作っている。

不思議とそこに不気味な雰囲気はなく、ただただ穏やかな時間が流れていた。

隣の部屋へ移動してみるとそこはいくつものガラスケースが規則正しく配置された
とても広い展示室だった。
展示物を眺めてみる―少しくすんだシルバーのトランペット、なにやら本格的な望遠鏡、
泥だらけの運動靴―なんだかどうにも統一性がない。
一体何のための展示なのだろう?
無理やり共通点を見出すとするなら、どれも使い古されているというところだろうか。

個性的な形の帽子や謎の試験管セットを横目に見ながら展示室を進んでいくと、
1つだけ何も入っていないガラスケースに行き当たった。
なんとなく不思議に思いその前でぼんやり立ち尽くしていると、不意に肩を叩かれた。
ギョッとして振り向くと、私と同い年くらいの見知らぬ子が立っていた。

「やあ。ミキ。」

「…どうも。」
笑顔で話しかけてくる、しかも私の名前を知っているこの子はいったい何者なのだろうか?
どうしてここにいるのだろうか?
ってか足音1つ聞こえなかったのにいつの間に私の背後を取ったのだろうか?
次々に疑問は浮かんでくるが、今の状況下で特に他にやることもなかったので
私は少し話をしてみることにした。

「でも、ミキって本当に偉いよ。授業中全然寝ないし、
部活でへとへとになっててもキチンと勉強はするし…。
まあ、時々ノートの端っこに落書きしてたけどね。しかも微妙にうまい。」

「微妙は余計だよ!でも、クロスってなんでそんなに私のこと知ってるの?変なの!」

しばらく話すうちに私たちは昔から友達だったかのように仲良くなった。
私は最初に名前を聞いたのだが

「好きに呼んでいいよ。」

というので、とりあえず「クロス」と呼ぶことにした。なぜならクロスは整った顔立ちをしているのに
黄緑のハーフパンツに十字架と音符とハートの柄のTシャツという
何とも微妙な服装をしていたからだ。我ながら非常に単純なネーミングである。

「実は明日大事な試験を受けなきゃいけないんだ…。
一応ちゃんと勉強はしたんだけど数学がまだまだ不安で…。」

「ミキなら絶対大丈夫だよ。だってミキは同じ問題集を何回も念入りに解き直していたし、
何色もペンを使い分けて綺麗なノートを作っていたし。もうボクは近くで応援できないけど…。」

「“もう”…?」

聞き返すとクロスは一瞬悲しそうな顔をしたけれど、急に真剣な顔になった。

「ごめん。そろそろボクは行かなきゃいけない。今日はいつにもまして有意義な時間を過ごせた。
…あと、今までありがとう。じゃあ。」

そう言ったかと思うとクロスは私が瞬きするうちにいなくなってしまった。
登場も別れも本当に一瞬のことだった。ちゃんとサヨナラ言えなかったよ?

同時に周囲に静寂が戻ってきた。


ふと思いついて振り返ると

空だったはずの

ガラスケースのなかに

どこか見覚えのある


…シャーペン?


*****


ミキの視界に入ってきたのは若干くすんだ茶色の机に青い筆箱、
解きかけの問題集と何色もペンを使いわけて書いたカラフルなノート、
そして、奥にはどっしりとした置き時計。
それは、ミキが不思議な博物館に行く前と何一つ変わらぬ光景だった。…時刻さえも。

ただ、右手の中でシャーペンが真ん中から真っ二つに折れていた。

それは白地にグリップが明るい黄緑色の振ると芯の出るタイプのシャーペンで、
ミキが中学に入った記念に買ってもらった当時憧れの逸品だった。
このシャーペンは上半分の部分がデコレーション出来るようになっており、
ミキはお気に入りのシールをとりあえずたくさん貼って使っていた。十字架、音符、ハート…。

時が経ちミキは高校三年生になり、その間にも彼女の筆箱の中では
様々な筆記用具たちが世代交代をしていたのだが、
どんなに古くなってもこのシャーペンだけは捨てることが出来なかった。


「…少し酷使しすぎちゃったかな?今まで本当にありがとう…。
 …でもせめて、明日までもってくれればなあ…。」


静かな部屋には時計が時を刻む音だけが響いていた…のだが。

そこに。
「ミキなら絶対大丈夫。」

思わず頬をつねってみる。
涙が滲むくらい、痛かった。
やはり夢ではないらしい。


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なんだかお題の写真からだいぶ話が飛躍してしまった気がしますが…。
いかがだったでしょうかね?
色々ごまかそうとあえてファンタジー寄りのお話にしてみたのですが…。
いやー、やっぱり読むのと実際に書くのとでは全く違いますね!!

と て つ も な く 恥ずかしいです。はい。

ところで、「シャーペンって折れるの!?」という方がいたかもしれませんが、
私は実際に2年愛用したシャープペンが使用中に鈍い音をたてて
折れた経験があります。余談ですが。

さあ次は清水さんです。
彼女へのお題はコチラ!


縮小版



どんなお話になるのか今から楽しみですね!
それでは次回をお楽しみに!
2014/07/04 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
コーヒーを飲みながら
こんにちは〜!「写真deリレー」11回目、担当の山森です。
ちょうどこのリレーも折り返し地点にきたところですね!
スタートダッシュもすごくて、良い流れでバトンが渡ってきましたが、、、

渡辺さーん、、、
段々と夏に近づいているというのに、雪だるまの写真なのですね。。。笑

「ゆきだるまつくーろーう♪ ドアを開けてー♪」

写真を見た瞬間に、
大ヒット上映中のディズニー映画『アナと雪の女王』の挿入歌「雪だるまつくろう」が思わず頭の中で流れましたよ。。。トホホ

皆さん、『アナと雪の女王』見ましたか?

私はアニメにはあまり詳しくないのですが、最近のディズニー作品の映像は服などの質感もすごく分かる映像ですよね。
私は映画館で見た時に、ストーリーだけでなくて、そんな所に目がいっていました。笑

。。。

このまま、『アナと雪の女王』だけを語れれば良いのですが、、、そうもいかないので、本題に移りたいと思います。

では、どうぞ!

——————————————————————————————————————————————————

亜希子は眠い目をこすりながら、ゆっくりと目を開けた。
ベッド脇に置いてある目覚まし時計を見ると、もう午前11時前を指していた。
手をめいっぱい伸ばしてストーブの電源を入れる。
そして、大きく伸びをしてから、のっそりと起き上がりカーテンを開けた。
長い陽が狭い部屋の真ん中くらいまで差し込んできた。

窓からの景色をぼーっと眺めつつ
「昨日は楽しかったなぁ。」
亜希子は思った。

昨日の夜に、高校時代の同窓会に行って来たのだ。

もう高校を卒業して6年、現在は社会人2年目だ。
昨日は卒業後6年目にして初めての学年全体の同窓会だった。約200 人の学年だったが、昨日は半分くらいの人が来ていたと思う。
担任だった佐々木先生も来てくれていた。30代中盤になった先生も相変わらずエネルギッシュだった。
卒業以来初めて見る友達や先生の顔や、変わらない話し方が懐かしくて懐かしくて、三次会まで行き深夜まで飲み明かした。近況、仕事の愚痴、将来、高校時代のエピソード、、、、どれだけ話してもその話の種は尽きることはなかった。


飲み会明けの日曜日な為、ぼーっと昨日のことを思い出しながらコーヒーを入れた。するとなんだか無性に高校の卒業アルバムを見たくなった。

高校の卒業アルバムは確かクローゼットの奥の方にしまってあったはずだ。
亜希子は記憶をたどって、決して片付いているとは言えないクローゼットの中を探した。

あった。
「栄南高校 2008年」
一番奥に立てかけられていた。

亜希子は取り出して薄くかかった埃を払い、アルバムを持って椅子に座った。そして先程入れたコーヒーを飲んで一息ついてから箱から出した。

すると一枚の写真が箱とアルバムの間からヒラヒラと落ちてきた。


ゆきだるま



「メガネをかけた雪だるま、、、?」「なんだこれ?なんで一枚だけここに?」

その写真をよくよく見てみると、亜希子は何の写真だか、はっと思い出した。
そして、コーヒーの香りを感じつつ遠い記憶の中へと亜希子は入っていった。


−−−−

<2008年 2月20日 亜希子:高校3年生>

私の住む街はあまり雪が降らないけれど、昨晩は冷え込んで珍しく雪が降った。

「寒い。けど、なんだかウキウキするな♪」
そんな気分のその日は担任の佐々木先生に大学進学先を報告しに登校する日だった。高校3年生は1月、2月は大学入試の為に授業もないので、私はいつもより遅めに家を出た。

3年間通って来た道を通り、いつものように電車に乗った。
雪が降った影響で、いつもより電車の本数は少なかったけれど。
電車は高架橋の上を走っている為、いつも通学中にぼーっと右から左へと眺めていた家々の屋根にも今日は雪が降り積もっていた。

「あのまだ何の跡もついていない雪に足跡をつけたいな」
「あの雪をかき集めたらどれくらいの大きさの雪だるまができるかな」
「まだ溶けないでほしいな」

そんな風に車窓からの風景を眺めながらいつの間にか「あと何回この電車に乗るのかなぁ」「あと何回学校に通うのかなぁ」なんて考えていた。卒業式は約2週間後の3月2日だったからだ。急に寂しさを感じていた。

そんなことを考えているうちに最寄り駅に着き下車。学校はその駅から徒歩で10分程度のところにあった。そして学校到着。
下駄箱で革靴から上履きに履き替えていると、同じA組の美咲ちゃんが通りかかった。

「美咲ちゃん、おはよう!」
「あぁ、おはよう!」

私にちょっと驚いた表情の美咲ちゃんも報告をしに登校していたようだ。そして、これから報告するのだそうで一緒に先生のところに行くことにした。

「美咲ちゃんはどこの大学に行くのかなぁ」「元気で優しいからきっとどこでも人気者だろうなぁ」と思いながら寒い廊下を進むと「職員室」の文字が見えて来た。

〜ガラガラ〜
 「失礼しまーす。」

久しぶりに来る暖房の効いた職員室は相変わらず、先生たちが飲んでいるコーヒーの匂いが漂っていた。なんだか懐かしかった。先生に質問をしに職員室に来て「私もコーヒー、飲みたいなぁ」と何度思ったことか。

一番窓際の列の佐々木先生の机がある場所には、先生の頭のてっぺんがのぞいていた。テクテクと歩いていくと、顔を挙げた先生は私たちに気づいてくれた。

私は佐々木先生が大好きだった。
黒髪短髪、黒ぶち眼鏡の20代後半の割と若い先生だった。私は高校2年と3年で担任をしてもらっており、英語の授業も受けていた。
学校で今校内で一番人気がある先生なんじゃないだろうか。私は高校生活2年間を担任してもらい勉強面、部活動面でも何度も相談に乗ってもらった。
そして、それは隣にいる美咲ちゃんもそうだろう。
3年A組はまじめな子もちょっとやんちゃな子もいるが、みんな先生のことが好きだ。だからより生徒同士の仲も良いのかもしれない。


近づいて行くと佐々木先生は、
「おお!今日はどうしたの?」と手を挙げて声をかけてくれた。
そうして、二人で進学先の大学の報告とこれまでの感謝を先生に伝えた。報告を受けた先生も自分のことのように満面の笑みを浮かべて嬉しそうだった。近くにいた先生たちも拍手をして喜んでくれた。

「二人ともよく頑張ってたよ。」
「無事に決まってよかったね。」
「本当におめでとう。」
  ——ありがとうございます。

そして「私はこの学校、友達、先生が好きだなぁ」と思いながら、三人で雑談をしていた。
そうしている内に報告も終わったので、職員室を出た。

廊下から窓の外を見ると、まだ昨日の雪が残っていた。
雪にウキウキしながら登校した私はふと、思いついた。

「美咲ちゃん、この後まだ時間があるなら、雪だるまつくらない?」
「いいねぇー!私も特に予定は無いから作ろうー!」
「やったぁ。じゃあ、作ろう!」

私と美咲ちゃんは受験勉強が終わった開放感と雪だるまを作るウキウキした気持ちで下駄箱に向かった。作る場所は中庭にした。

作るのはいいけど手袋が無かった。
だけど、楽しくて素手で雪だるまを作り始めた。手が赤くなっては「冷たい冷たい」と二人で言い合った。そんな風に雪だるまを作っていることが楽しかった。
中庭には他の生徒が作ったのだろう雪だるまがあちらこちらにあった。

美咲ちゃんとお互いの近況を話しつつ、雪だるまをせっせと作っていた。

すると後ろから、
「なにやってるの?」
と男子の声が聞こえた。

同じA組の健人だった。彼は所属するサッカー部に用があって学校に来ていたらしい。

「雪だるまつくってるんだ!一緒に作る?」
「へえー。やろっかなー!」

ということで、健人も加わって3人で作ることになった。

健人は推薦で前々から進学する大学は決まっていた。
そしてA組では健人の黒ぶち眼鏡が担任の佐々木先生の眼鏡と似てると言われていた。健人はノリの良い性格ということもあり、クラスで先生の真似をすることもあった。


健人が加わった流れで、3人だから少し大きい雪だるまが作ろうということになり、
さらに私のアイデアでただの雪だるまではなく、健人の眼鏡を使って佐々木先生の雪だるまを作ろうということになった。

だんだんとカタチになり、ヘアスタイルも決まり、小枝を拾って来て腕や口を作った。
そして、健人の眼鏡をかけた。

その瞬間、三人で歓声を挙げた。
完璧だった。眼鏡の感じといい、口といい絶妙なバランスだった。

そして、みんなで眺めていると
「そうだ、中庭に出入りするみんなに見てもらえるように、この雪だるまを校舎のドアの前に移動させよう」
健人が言った。

健人が主に雪だるまを持って、私と美咲ちゃんがサポートする形で壊れないように慎重に移動した。
思った通りに移動も完了して、健人は疲れたのか、出来に満足したのか雪だるまの横にごろんと横になった。

私と美咲ちゃんも出来映えに満足し、キャッキャ言いながら雪だるまの写真をパシャリと撮った。

ゆきだるま




−−−−

その時の写真だった。
卒業式までに先生に渡そうと思って現像したのだった。でも、渡し忘れてしまったのだろう。
その一枚の写真から、忘れかけそうになっていた思い出が鮮明に脳裏によみがえった。

でも「こんな大きな雪だるまをドアの前に置いたら邪魔になっちゃうだろうに」とクスッとしながらコーヒーをすすった。

そして、やっと卒業アルバムを開いて写真を眺めた。アルバムの1ページ1ページをゆっくりとめくった。
あの頃のなんでもない会話をしている風景や表情が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
みんなで歩いた学校までの道のり、お菓子を食べてた休み時間、夕日が照らす放課後の校庭、太陽が照りつける中で走ったり、応援した体育祭、京都への修学旅行・・・。

その時は何とも思っていなかったただの日常。
でも大切な友達、先生に囲まれて過ごした日々を切り取った写真の中にいる自分や友達はキラキラと輝いて見えた。

「次はいつみんなに会えるのだろうか?」
昨日同窓会で会った人もいるのに思った。

「早く会いたいな。話したいな。」

残り少なくなったコーヒーを飲みながらしみじみ思った。もう時計は12時をまわっていた。

そして思い出に浸った後、アルバムをまたクローゼットに戻しつつ、みんなと会える時間を楽しみにまた明日からも仕事をがんばろうと思った。


「みんな、元気で。また会おうね。」






———————————————————————————————————————————————————


皆さん、いかがでしたでしょうか?
いやはや、「写真deリレー」とはなんとプレッシャーの大きいお題なんでしょうか。。。汗

雪だるまの写真のパスをもらい、唸りながら綴った物語、、、難産でした。。

最近、
「何気ない日常でも大切な人たちと過ごせているだけで幸せなんだな。」
「いつか、大学生活を思い出した時にキラキラとして見える瞬間を過ごしたいな」
と、大学生最終学年にして思っています。
そんな想いを小説の中に入れてみたんですが、もっと上手い文章が書けたらなぁと思いました。。。涙




では、次のお題はこちらです♪

IMG_4084_3.jpg



「たむたむ」こと、田村さんよろしくお願いします♪
楽しみにしていますー!
2014/07/03 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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