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ペイント•クラブ
こんにちわ!ゼミ長の阪元です!

前回で「Hey!DJ」も遂に終わりました!

今期初のゼミで宮本先生から「4年生になるとブログも上手くなるから」とプレッシャーをかけられた僕らですが、なんとかそのプレッシャーを跳ね返せたじゃない?と思ってます!

ブログの名前どおり、宮本ゼミに所属する各々の趣味が覗けるチャンネルになってきたなぁと、ゼミ長 ニンマリしてます。

ということで!今日から始まる、新しいお題の発表です!

その名も....「写真deリレー」でぇっす!

写真deリレーとは、前のエントリーの人にお題となる写真を提示してもらいます。そして、その写真からインスピレーションを得たフィクションの物語を書いてゆこう!という趣旨です!

今回はトッパーということで、先生に写真を頂きました!
それでは、物語スタートです!(かなり長い物語となってしまいました...ぜひとも最後まで読んでください!)




ここは、東京から遠い地方都市。昔は、鉄鋼で栄えた街だったが、今では鉄が錆びるように街も寂れてしまった。その街の東の外れに、大きな製鉄所がある、いや、正確には製鉄所跡地がある。その建物は、雑草に覆われ、空たかく突き上げる煙突は、20年以上、煙を吐いていない。製鉄所を取り囲むフェンスは錆で茶色に汚れ、進入禁止の看板は傾き、風に煽られている。そのフェンス添いに伸びた舗装された道を、老人が、ゆっくりとゆっくりと歩いている。彼の頭には、ハンチングがちょこんと置かれており、その重みに耐えられず曲がっているかのように腰は深く曲がっている。彼は、麻で織られて真っ白い半袖のシャツにボウタイを締めている。そして、そのボウタイは重力に素直で、地面に対してまっすぐ垂れていた。

彼は、この街で小さな喫茶店を夫婦で営んでいた。丁寧に挽いたコーヒーと、妻が作るナポリタンが売りで、どこにでもあるような喫茶店だった。お昼になると、工場で働いている人間が、ナポリタンとコーヒーを目当てに足を運び、工場の油と汗の匂いが店中に漂っていた。昼が過ぎ、男達が仕事に戻ると、遠くで工場の稼働音だけが聞こえてくる空間へと変わり、夫婦2人でコーヒーを飲みながら、静かにゆったりと流れる時間を楽しんだ。その時だけは、コーヒーの香りが店中に広がり、彼の鼻へと吸い込まれ、体に深く沈んでいった。しかし、工場が廃れて行くに連れて客が減り、製鉄所と同時に店を畳んだ。そして、彼ら夫婦は東京で住む息子のもとへと引っ越したのだった。

だらりと伸びたボウタイを揺らしながら、彼はかつて店があったところへと、ゆっくりと、丁寧に一歩ずつ歩いていた。先ほどまで、進入禁止の看板を揺らしていた風が止んだとき、彼は店の前に立っていた。彼は、一息つくとその曲がった腰を少しだけ伸ばし、店の方へと視線を移した。

そこには、喫茶店の面影は全くなかった。

重くて大きな扉は、薄いガラスに変わり、「ペイント•クラブ」と書かれたシールが貼られている。木目が美しく深い色であった木のカウンターは消え、様々な色に汚れた空のペンキの缶が積まれている。店の隅まで優しく照らしていたランプの光はそこにはなく、ただただ薄暗いだけであった。かつて喫茶店があった場所は、塗装か何かを扱う業者の事務所に変わっているらしい。夫婦で丁寧に作り上げてきた思い出の断片が跡形も無く消え、雑多に置かれた道具とペンキがこびりついた缶だけになってしまっていた。その空虚をみた彼の腰は、更に深く曲がったように見え、ボウタイも悲しげに揺れていた。

彼は、視線を足下に戻した。そして、その小さな体から出てくるとは思えないほどの深いため息をついた。彼は、その突き出た腰を店に向け、歩き出した。彼の歩みは、速度は変わらずとも、店に向かう足取りに比べ重々しいようだった。10歩程進んだところで、彼は頭に載せたハンチングを手に取り、もう一度、店の方に体を向け、頭を下げた。そして、また深いため息をついたのだった。彼は、腰を伸ばそうと、ハンチングを握りしめた手を背に回した。そして、おもむろに目線を店の上方に向けた。

そこには、懐かしい看板が掲げられていた。

写真_convert_20140610020741



店に来ていた製鉄所の人々が作ってくれた看板だった。妻が作るナポリタンと、彼が丁寧に入れた香り高いコーヒー、製鉄所の人々が、一生懸命に考えてくれたコピーだった。確かに上手いコピーでは無かったが、彼ら夫婦は大いに喜び、店名が書かれた看板の上に飾ったのだった。

その看板だけが、小さな喫茶店の面影であり、彼ら夫婦の大切な記憶の一部であった。彼は、握りしめたハンチングを深くかぶり、大きく息を吸った。その時だけ、懐かしい香りがした。2人で飲んだコーヒーの香り、妻が作るナポリタンの香り、その香りは体中を駆けめぐり、彼の体を優しく包んだ。彼は、またゆっくりと歩き出した。少しだけ腰が伸び、ボウタイが優しく揺れているような気がした。

その日は、妻の一周忌であった。




物語を書くってかなり難しいなって実感しました。ましてや、人に見せるなんてもう本当に
恥ずかしいです!

写真も写真ですもん!笑 コメディみたいにしようかとか、写真をどこで使おうとか苦心しました。
トッパーとして役目を果たせたのか、かなり疑問が残ったままですが...徐々に面白くなっていくことを願ってお別れです!さようなら!


おっと、忘れてました。次のお題の写真の発表です!

560361_250506851730581_1006095970_n_convert_20140610021833.jpg

副ゼミ長のまーさ!頼んだよ!
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2014/06/07 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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