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遠回り
こんばんは。本日は高柳が担当させていただきます!

台風が去り、暑い日が続いていますね。
熱中症などにも気をつけていかなければならない季節がやってまいりました。

さてさて、今回の「写真deリレー」も回を重ねるごとにさまざまなお話が出てきて、
一読者として毎回更新を楽しみにしているのですが、
自分が書く側になるとどういう風になるのか…すてきなお話になるようにと願いながら始めます!笑




「キミさあ…もう新入社員じゃないんだよ?何回言ったらちゃんとできるのかな。」


あーあ。今日も始まった。
もうこうやって怒られた回数を数えるのも面倒くさくなった。

会社に入った頃はやる気があった。やる気しかなかった。
でも、何回も怒られるうちになんだか仕事がやっつけになっていった。



そんな僕は今年で25歳。実家暮らし。ちなみに彼女はいない。



帰り道のコンビニでビールを2缶買って、家へと向かう。
ふ、と左手を見ると細い道が見える。小学校や中学校の頃にずっと通学路として通っていた道。
小さい頃はこの道は自分だけが知っている秘密の道なんだ!なんて思っていたなあ。
遠回りになるから「寄り道しないで早く帰って来なさい」と母親に怒られたこともしばしば。

そんなことを思い出してなんだか懐かしくなってその道を通って帰ることにした。とぼとぼと歩く。
なんでだろう。小さい頃とは全く違う景色のように見えた。
しばらく歩いていると懐かしいものが目に入ってきた。

写真 (1)

「久しぶりだなあ」と思わず声に出てしまっていた。
大げさかもしれないけど、旧友に再会したような気持ちになった。

通学路としてここを通っていた頃は「コンちゃん」にあいさつをしていくのが日課だった。
なんで今まで「コンちゃん」のことを忘れていたんだろう。不思議だ。

久しぶりに見る「コンちゃん」だったけど、少し汚れがあるくらいで変わりがないように見えた。


「コンちゃん…いま僕は会社で働いているんだけど毎日怒られてばかりでさ、働いていてもちっとも楽しくないんだよね」
気がついたら旧友に話しかけていた。完全に不審者だ。
心の中で「また来るよ」と言いながら帰ろうと踵を返す。


「怒られるうちが華なのよ。怒るということはあなたに期待しているということよ。」

コンちゃんがしゃべった。
はずはなく、ひょいと出てきたのは僕の母親と同じくらいの年齢の女性だった。


「驚かせちゃったかしら?」
そう言いながら、女性はいたずらが成功した子どものように笑った。

「わたしコンちゃんのねお世話をしているの。きょうもコンちゃんの様子を見にきたの。そしたら、あなたがいたもんで少し立ち聞きしちゃったのごめんなさいね。」

「はあ。」
気の抜けた返事が口から出る。


「ふふ。まあさっき言った通り。怒られることをその人からの愛情の1つだと考えることができたらあなたはもっともっと成長するわ。」
どこからそんな自信が…とは言えなかったけど、その女性が言う言葉にはなんだかすごい説得力があった。


「またコンちゃんに会いに来ていいですか?」


気付いたらそう口に出していた。


「もちろんよ。コンちゃんもあなたのこと待ってるわ。わたしもね。」


それからというもの毎日ではないけどコンちゃんに会いにいってはお互いいろいろな話をした。
彼女も新しいパートを始めて自分より年下の上司に怒られていること。
旦那さんや娘さんとのこと。

母親と年齢が近いこともあってついつい喋りすぎてしまう。
もう今ではすっかり僕の相談役になってくれている。




「よっ。お前最近ミス減ってきたな。まあ、まだまだだけどな。がんばれよ。」
そう言って上司に肩を叩かれた。

僕は背伸びをする。少し上がってしまう頬を抑えながら。


「きょうもコンちゃんに会いにいこう」




いかがでしたでしょうか?
いやあお話を書くって難しいですね…

次回は秋山さんです!お題はこの写真でお願いします!DSC_0844.jpg

次回の更新もおたのしみに!
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2014/07/14 | 写真deリレー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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