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38物語 第1話 第3回
おはこんばんにちは、本日のブログを担当させて頂きます鎌田です!

今回のお題は「38物語」と題しまして、リレー形式でゼミ生で4人ずつ一つの物語を作っていくというもの。
まだ2話しか話は進んでいないですが、自分自身、この話の行く末が気になっています。まあこの先自分で作るんですけどね。
いろいろネタは浮かんだのですが、どういう方向に話を持っていけばいいのかわからず…。
何とかして予想外の展開に持っていくことはできないかと考えながら書いてみました。

それではしばしの間、お付き合いください!




俺は、人混みの中で圭を追いかけていた。
圭は早足でどんどんと俺から離れていってしまう。

俺、何か悪いことしたっけな…。
まったく、なんでこんなとこでまで圭に振りまわされなくちゃいけないのか。

「圭、ちょっと待ってくれよ!」

あと少し、もう少しで彼女の手をつかむことができるのに…何故か俺の手も声も届かない。
一体圭はどこに向かっているのだろうか。
何もわからぬまま無我夢中で彼女を追いかけ続けるが、人混みに紛れてその姿を見失ってしまう。

もしかしたら、圭はこのまま何の連絡もなく、自分の前からいなくなってしまうのではないだろうか。
俺は、そんな漠然とした不安を抱いていた。

頼む、圭…これ以上遠くに行かないでくれ…。

俺は必死に人混みをかき分けながら、その中から圭を探しだそうとした。
そして何とか圭の姿を見つけ出し、その手を掴んだ。

「おい、どうして逃げるんだよ!」

俺が強くそう言い放つと、圭は俯いていた顔を上げてこう言った。

「ごめんね、今日のお昼までにはもう…」

「お昼…?」

そう俺に告げるや否や、彼女は俺の手を弾いてそのまま人混みの中に再び飲み込まれていってしまった。
圭は、ひどく悲しげな表情をしていた。

「おい、圭…、圭!!」


手を伸ばすと、そこには俺の携帯が…。

結局睡魔に負けて、携帯を放り出して寝てしまっていたようだ。
気が付くと、じわじわと額から脂汗を流していた。

「なんだ、夢だったのか…」

落ち着きを取り戻したところで携帯の画面を見てみると、圭からの着信が何度も来ていたことに気付く。
圭からの連絡があったことに安堵しつつも、まだなんとも言えぬ不安に苛まれていた。
一体、彼女の身に何があったのだろうか。

「まったく、どうしたってんだよ…」

とにかくすぐに圭に電話をかけ直そうとリダイヤルのボタンを押そうとした瞬間、再び圭から電話がかかってきた。
俺はすかさず通話ボタンを押した。

「圭、お前一体何が…!」


俺は圭の一言に、言葉を失った。


外はまだ真っ暗。さっきまで降っていたはずの雨が嘘だったかのように、静けさを取り戻している。

待ち受け画面の時計は、昨日の0:38を指していた。


(続く)
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2014/10/04 | 38物語 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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