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38物語 第2話 第1回「因縁」
こんにちは!土屋です!
1話目がついに完結しましたね!

第2話【土屋・阪元・橋本・村岡】でお送りいたします。
前回の連載「写真deリレー」を覚えているでしょうか?!
お好み焼きを食べたがるかみさま土屋
妻を想うハンチングじいさん阪元
ミラーボールを眺め優越感に浸る女橋本
視界に入るお尻に恋するぼく村岡
このメンバーですよ!

さて、気づいている方もいらっしゃると思いますが、
この物語は打ち合わせなしで作り上げています。
つまり、私が第2話の出だしを書いていても、
私はこの物語の結末を知らないですし
他の三人は物語の雰囲気を知りませんでした。
私が記事を上げたと同時に登場人物やら世界観やらを知るわけですね〜!
今回の話はどんな結末になるでしょうか!!
私も気になります!

せっかくなので今回はサブタイトルをつけてみました!
タイトルは是非、第4回の村岡さんにつけてもらいたいとこです!
そして、第1回なので好きなように話を散らばさせてもらいました!
話の流れを気にしなくて良い分、話し始めは気が楽です!
それでは、私は好き勝手書かせてもらいますよ!!笑
村岡さん!結末は任せた!

———————————
第2話
第1回「因縁


暗雲、空に立ちこめて。
どこもかしこも消炭色。
ぼんやりと浮かび上がるは金色に
灯火纏った最後の城。
城へと続く一本は
いばらや沼を携えて
あちらへこちらへうねっている。

怪しげに茂る草木に恐れをなし
城への歩みを諦める者は数知れず。
歩みを進める勇気を備えた旅人さえも
びっこひきひき帰ってきたはまだいい方。
腹を空かせた悪魔どもの餌食になったら最後。
しまいにゃ道を引き返すことも出来ぬ。

ついたあだ名は地獄道。
はて、見慣れぬ者が歩いてゆくぞ。

彼が来たよ。ついに彼が来たのだね。
と、沼地の小さな悪魔ども。
そのよそ者は暗い城の中へすうっと吸い込まれていく。


はて、困つたわゐ。困つたわゐな。
と城の主。
深紅の布に金色で縁を彩った玉座にちょこんと鎮座している。

「どうされました?」
付き人は玉座の埃をはたく手を止めない。

ゐやはや、とをくからこゑがの、聞こゑたがの。
「はいはい、またですか」
付き人は無遠慮に呆れた声で返す。

さう、邪見に扱ふでない。

鼻息で自慢の白いヒゲがふわっと揺れた。
さて、この城の主。今年で御歳106歳。
左手には城の裏庭でこしらえたいびつな形の杖を持ち、骨と皮だけの身にはすすけた黒い外套がまとわりついている。
その外套が闇をも飲み込むつややかな漆黒であったころ、主は泣く子も黙る地獄の覇者として恐れられる魔王であった。
無論、今も魔王であるのだが、なにせ魔王界の中では現役最年長。
もはや過去の栄光と情けで魔王であることを許されている身分。
その昔、地上の全てを支配し、皆に恐れられていたあの頃と比べれば、その見目はどうにもみすぼらしいとしか形容できぬ。

やや、このこゑは誰ぞのだつたかの。

「まあまあいつものことじゃないですか」
付き人は興味を示さない。

あああ、さうぢや。やつぢや。
唐突に遠吠えのような声を出した。
魔王は耳が遠くなっており、近頃は声量をうまく調節できない。
そんなところも、付き人の神経に障っていることを魔王は知らないのであろう。

儂のたひせつな手下の奴の死に際のこゑが聞こえたんでの
付き人の手が止まった。
「手下って、門番の彼ですか」
さうぢや。
「いや、だって彼が門番になってから76年負けなしですよ。しかも、ここ38年は彼の出る幕もなかったじゃないですか」

云はれんでも知つとるが。
魔王は語気を荒げて答える。
年を経るごとに強まっていく魔王のその独特な臭いと、勢い余って口から飛び出してしまった唾を浴びて、付き人は思い切り顔をしかめた。

あの小僧はこの城をずつと守つてきてくれたと云ふのに。云ふのにぢや。よよよ。
「待ってください。死んだと決まったわけじゃ」
奴が。奴がつゐに來たのぢや。

付き人を遮ったその声は空気を震わせ、一瞬の静けさをもたらした。
憤怒と恐怖で見開いた目は虚空をつつと泳いでいる。

付き人は魔王の気がおかしくなったのだと心の中で決めつけ、しばらく止めていた手を動かしはじめた。

そのはたきが沈黙を破った瞬間であった。

かこん
と錠の落ちる音。
魔王と付き人は玉座の正面にそびえる大きな扉を見据えた。

「つゐに來てやつたぞ!」
扉の方から声が飛んでくる。その憎しみを絞り出すような声は城を震わせる。
こちらを睨みつけてくるのは紫紺の布を纏った男であった。
彼はこの世に生まれ落ちた瞬間から神の子と称され、幾度となく村人たちを魔の手から救ってきた。
あるときは村から逃げ出した羊を捕まえに奔走し、あるときは大病に効くとされる薬を探しに草むらを漁った。
そんな彼は村人たちから勇者と呼ばれていた。
しかし、それも昔の話。
いまや髪の毛は空気に負けるほど少なく、足元もおぼつかない。
右手には長年愛用している剣が収まっているが、重すぎて杖と化しているようだ。

ぺぺぺっぺぺっぺぺぺぺぺ
勇者は小気味よい音を立てながら、玉座へと続く長い赤絨毯の上を魔王に向かってふらふらと歩いてくる。
勇者が一歩引きずる度に、反動であごが上下に触れる。
今にも崩れ落ちそうなその背中は小さく、かつてのはつらつとした面影はまるでない。
それでも瞳は未だ精悍と呼ぶにふさわしく、視線だけはしっかりと魔王を捕らえていた。


また変な足音をたてをつて。
「おいおい。七十六年ぶりの友の参上やぞ。喜ばんかゑ」
ふん。お前を友と思ふたことなど、たゞの一度もないがな。

かくして因縁の魔王と勇者の戦いが76年の時を経て幕を開けた。

            (つゞく)
———————————


因縁の対決の結末はいかに〜
この物語、家族に添削してもらったのですが
弟に「悪魔とか闇とか中二病心くすぐられる〜」と評価されてしまいました笑

さてさて物語の行方を知るのは我らがゼミ長阪元くんですね!
乞うご期待!
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2014/10/08 | 38物語 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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