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38物語 第2話 第3回 「衝撃」
皆さんこんばんは! 
本日は、最近犬を飼い始めて、かなり家に引きこもりがちな橋本が担当させて頂きます!

38物語の第2話。前回、ゲームの中の魔王の付き人と、コントローラーを握る「僕」が対峙するところで話は終わりました。

では、その続き、第3話のはじまりはじまり。




「僕」は単純にびっくりしていた。まさかゲームの世界も、現実の世界と同様に月日が経っているなんて。

このゲームは「スーパーファミコン」とかいう、僕のおじいちゃんが子供の頃に流行っていたゲーム機のものらしい。
つい最近、おじいちゃんの部屋でカセットと言われるものを見つけたのだ。

そして「僕」は、昔のゲームをパソコンに移して遊べる機械をわざわざ買って、このゲームを76年ぶりにやってみたのであった。


付き人は「は〜あ」とため息を付き、何とも言えぬ顔で年老いた勇者を見る。

「76年ぶりの戦い。これを今更やってもどうしようもない。だいたいお前、ここで戦ったとしてだ、魔王様を倒してだよ、どうするつもりなんだい。今更になって姫を助けに来ただなんて下らねえことは言うなよ。ほら見ろ。」


ヨイショ、ヨイショ…

そんな声が後ろから聞こえてきた。勇者はゆっくりと振り返る。

「なんぢやなんぢや、久しぶりのお客さんかえ。魔王にも友人がおったとは知らなんだ知らなんだ。」

白髪、ヨボロボの老婆がそこにいた。
身につけているドレスや冠は、ほころびていたり、さびていたり。まるでお化けのよう。


付き人がその老婆のところへ駆け寄り、事情を話す。かくかくしかじか。
老婆はそこでキッと勇者を睨みつけた。

「遅い!!!!!おまへさんの顔なんぞとうの昔に忘れていたわい!」


コントローラーを握る「僕」は何がなんだかわからない。急いでネットでこのゲームについて調べる。
ふむふむ、魔王に桃姫がさらわれてしまったと。そこで勇者が姫を助けに行く話だと。

!!!

76年の月日が経っているという事は、つまりそういうことだ。
目の前にいる、よぼよぼ、しわくちゃ強気なお婆さん。
あぁ。時が経つというのは悲しい事よ。桃姫というより、桃婆と呼ぶに相応しい。

魔王はゆっくりと玉座から立ち上がり、桃婆、いや桃姫のところへのそりのそりと歩いて行く。

勇者よ。おまへが来るまでのこの76年間、わしはずつとおまへを待つていた。わしだけぢやないぞよ。姫も一緒に待つておつた。お互い、待ちくたびれていたのぢや。わしも年を取るに連れて、ずつと姫を閉じ込めておくのはかわいさうだと思つてな。暇つぶしにふたりで悪魔の実を取りに行つたり、闇の森で一緒にゲートボールをしたりしたのぢゃ。今じゃ夫婦のやうなものだ。のう?

「さうよのお。今更勇者の元に帰らうなんざ、御免だね。あたしゃもうこの闇の世界がすつかり居心地の良い場所となつたわい。勇者よ、かへつておくれ。」

…かへつておくれ…? 衝撃の一言である。

勇者はなんとも自分が悪役のような境地に立たされてしまい、居ても立ってもいられなくなってしまった。
だがしかし、この魔王の玉座の間に来た以上、何もせず帰るのは勇者としてのプライドが許さない。

「わかつた。わしが来るのが遅かつた。それは謝らう。だが!このままおめおめと帰るわけにもいかんのぢや。…わしはどうしたら良いのかの。」

衝撃の一言に心臓も悪くなった勇者は、体力が持たずへろへろと赤絨毯の上に座り込んでしまつた。

(つゞく)




自分では展開させたつもりだったのですが、いかがでしたでしょうか。

ゲームの中の時間と現実世界の時間の流れが同じゲームって結構ありますよね。ど○ぶつの森とか...
私も、もし何十年か経ってプレイしてみたら村はどうなってしまうのだろうと疑問になったことがあります


次回は最終回です。村岡さんがこの老人同士の話をどう上手くまとめてくれるのか...乞うご期待です!

どうもありがとうございました!
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2014/10/13 | 38物語 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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