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38物語 第3話 第3回
こんにちは、こんばんは!
本日担当の薄葉です。
最近日が暮れるのが急に早くなりましたよね。もうすっかり秋ですね。
寒くなる前に芝生でたくさんごろごろしたいです。
ではでは、さっそく物語に入りたいと思います。
どうぞ



「お、おぬし、何奴じゃ…!」

しかし、漆黒の巨大人型ロボットのパイロットは何も答えない。

「あらまあ。じいさんこれは一体どういうことですかねぇ…」
「わしも分からんのじゃ。どうやら先ほどの黒尽くめの男たちではないらしいがの。つまりやつらはわしらをおびき寄せるための罠だったというわけじゃ。ばあさんや、ちょいとばかり激しい戦いになるぞい。じゃが心配するんでない、幸いこの超即効湿布が効いてきたようじゃ!さあばあさんいくぞや!」

じいさんはそう言うと素早くボタンを操作しビームサーベルを装備した。
そして操縦桿を握り、力強く前方に傾けた。

二機のロボットのサーベルが真正面からぶつかり、数度刃を交える。
そして一旦離れ、互いに間合いを取る。

「ひゃあ….!目がグラグラします!!」
「すまないのばあさんや。ばあさんはそこのボタンらを使って機体の制御を頼んでもよいかの?操作は簡単じゃ。」
「はい…!任せてくださいな。」

また敵機が迫る。
じいさんは素早い操縦で敵機をかわし、横から敵機の胴体を切り付けるが、敵機もすんでのところでそれをかわす。

「ふう…敵もなかなかやるようじゃ。ばあさんや、大丈夫かの?」
「はい…!なんとか身体が慣れてきたようですねぇ。けれどもじいさん、あなたいつこんな訓練を受けてたんです…?」
「それは秘密じゃ。これも男のろまんというものかの。」

二人が話しているうちに、態勢を立て直した敵機が驚くべき動きをし始めた。
なんと胴に当たる部分の左右からガッという音とともに新たな腕が2本飛び出したのだ。
そして計4本となった腕のそれぞれの手にはビームサーベルが握られた。

「あやつもどうやら本気でわしらの命を取りにくるようじゃ。こりゃ、ただではすまないかもの。しかしわしらもこんなとこでおいおいと死んでたまるものかの。なあばあさまや」
「そうですねぇ、それにわたしはいつでもじいさんを信じています。」

しかし本気になった敵機にじいさんの機体は徐々に追い込まれていった。
じいさんの機体も両の手にビームサーベルを装備したが、やはり4本のビームサーベルを相手にするというのは少々分が悪かった。
そしてやはり歳のせいだろうか、じいさんが一瞬ひるんだ隙を敵機は見逃さなかった。
そのわずかな間に、腕が一本持っていかれたのだ。

なんとか敵機から間合いをとったが、じいさんの機体は片腕のみ、そしてガコッ、ボコッという音とともに機体の様々な部分から煙が出ている。
まさに満身創痍といった状態だ。

「いよいよ追い込まれたの…ばあさんや。この機体はもう限界じゃ。おそらく次のあやつの攻撃に耐えられるかどうかといったところじゃ。そこで、わしは次に全てをかけるつもりじゃ。ばあさんはわしが合図したらそこのボタンをおしてくれるかの?これは、最後の賭けじゃ。ばあさんや…わしゃ今までおまえにたくさん迷惑かけてすまなかったのぉ。わしなんかに付いてきてくれて、ありがとのぉ。」
「あらまあ、何を仰ってるんですか。私こそ、じいさんに出会えて本当に幸せでした。それに、あなたと一緒に死ねるなら本望です。」
「っ…ばあさまや、行くぞい!!!」
「はい!!」

全身全霊を込めてじいさんの機体は敵機に突っ込んだ。
腕を一本破壊したことにより余裕を見せていた敵機は、じいさんの機体のとっさの行動に一瞬反応が遅れたが、4本のビームサーベルで一気に切り付けた。
しかしその感触はない。
なぜだ?
そう思った瞬間、目の前にじいさんの機体の背中に備えられていたキャノン砲の先がこちらに向けられていた。

「今じゃ!」「はいっ!!」

キャノン砲から放たれた一撃は敵機の頭部を撃ち抜き、大きな爆発音とともに敵機は崩れ落ちた。

「あらあら、まあまあ!!やりましたね、じいさん!!でもなんで…私には速すぎて理解できませんでした。」
「はぁはぁはぁはぁ……そりゃあまあの…実はあれは敵機に突っ込んだと見せかけて、すんでのところでブーストを逆噴出して後ろに下がったのじゃ。そしてあやつがビームサーベルを空振りしたところをわしとっておきのキャノン砲で至近距離から撃ったというわけじゃ。」
「あらあらまあ、さすがじいさんですねぇ!」
「とにかく、あやつは頭部のカメラが破壊されておるからもう動けん、それにちょうど爆発によってコックピット部分がむき出しになっているわけじゃし、どれ、顔を拝んでやるとするかの。」

そして、じいさんとばあさんは倒れた敵機のコックピット部分に向かった。
しかし、いかにも不覚をとったといわんばかりのその顔を認識した瞬間、じいさんの顔は凍り付いた。

「まさか…おぬしじゃったとはの…」

(続く)
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2014/10/22 | 38物語 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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