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主にホラー映画観てます、卒論日記
こんばんは、本日の卒論日記担当の薄葉です。

もう、すっかり季節は冬ですね。今日バイト中に、ふと、大学生活最後の冬だし、冬っぽいことたくさんしたいなって漠然と思いました。よし、冬っぽいことたくさんするぞーー!(笑) あ、あと帰りのモノレールから見えた若干夕焼け色の富士山がすごく綺麗でした。

では余談はここまでとして、卒論のお話を進めていきたいと思います。
僕の卒論のテーマは『POV形式モキュメンタリー映画論』です。
モキュメンタリー??POV??となっている方もいらっしゃるかもしれません。
まずモキュメンタリーというのは、フェイクドキュメンタリーとも言われ、いわゆる嘘のドキュメンタリーという意味の言葉です。
実際には存在しない虚構の出来事や人物について、いかにも本物らしく作られたドキュメンタリーということになります。
またPOVというのは、point of viewの略で視点と訳され、映画では主に主観視点、主観ショットという意味で使われています。
そしてPOV形式というのは、基本的に作品が登場人物の持つ手持ちカメラの映像で構成されています。
つまり擬似的ではありますが、観客は作中人物と視点を共有することが出来るというわけです。
通常の映画では基本的に客観視点(神の視点、第三者視点)であることに対して、POV形式映画は主観視点で作品を観ることが出来るというわけです。
イメージを掴んでいただけるよう、日本でも公開され大ヒットとなった『クローバー・フィールド/HAKAISHA』(2008)の予告編を載せるので、よろしければご参照ください。


これらにはしっかりとドキュメンタリー形式の作品もあるなか、その多くは劇映画(物語があり、俳優が演じている)です。ただ手持ちカメラによって限りなくドキュメンタリータッチになり、なおかつフィクション(虚構)であり、つまりこれがモキュメンタリーと認識されている所以です。
そして圧倒的にホラー映画が多いです。

モキュメンタリー自体の歴史は古く、映画やテレビ番組を問わず多くの作品があり、日本で有名なのは、ジャングルの奥地に生息する未確認生物を追う『水曜スペシャル川口浩探検隊』などが挙げられます。
そのなかで『クローバーフィールド』のようなPOV形式モキュメンタリー映画が増えてくるのは2000年代(原点と呼ばれている作品は1981年)に入ってからと、比較的歴史は浅いです。
しかし現在までのこの短い期間の間でも、作品に見受けられる特徴やスタイルなどに変化が生じているのではないか、そしてそれはどのような変化なのかという疑問に対してのアプローチを軸としつつ、他ジャンル作品との比較を含め、POV形式モキュメンタリー映画全体の姿を解き明かしたい、というのが今研究の目的です。

上記の変遷に関する疑問に対して僕が立てた仮説は、
「初期の作品群に比べ、現在はモキュメンタリーでありながらモキュメンタリー性が重視されていないようなPOV形式モキュメンタリー作品も増えてきているのではないか」というものです。
モキュメンタリーは虚構の出来事を如何に本物の出来事のように見せるか、というのが肝となります。
つまりリアリティが重要になります。
またリアリティはホラー映画においても大事な要素の一つです。
POV形式モキュメンタリー映画には、その要素が非常に多くの作品に含まれているように感じています。
例えば『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)、この作品は学生3人が魔女伝説で有名な森に入りドキュメンタリー映画を撮影しますが、そこで恐ろしい体験をし、最終的に3人は行方不明となり、彼らが撮ったと思われる映像が後に発見されるという筋書きです。
監督らはこの虚構の話にリアリティを持たすため、彼らの捜索願や新聞記事を作り作品のHPに載せたり、ケーブルテレビで偽の魔女伝説の番組を放送するなど、ものすごく手の込んだことを行い、これは実際にあったことなんです!と完全に真実と思い込ませようとしました。
初期、そして現在でもそのスタイルが主流であることは確かです。
ただしかしそのなかにも、ここ数年でこれまでとは違った傾向が現れてきているのではないか。例えば日本のPOV形式モキュメンタリー『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』シリーズ(2012~)はこれは実際にあった出来事なんです!と押し付けたりはせず、この話が嘘かホントかはそんなに気にしないでねというスタンスなんですね。ただ観客はそこに面白さを見出すことが出来るのです。
またひいては、単純にこれは実際にあったことなんです!と言いつつも、あえてそこにフィクション性を含ませたり、つまりメタ視点が取り入れられているのでは、といった作品も見受けられます。
この変化の一つの理由として考えられるのは、観客の目が肥えてきたということです。
POV形式モキュメンタリーは2009年に『パラノーマル・アクティビティ』が低予算でありながら大ヒットを記録するといったこともあり、2010年代に爆発的に作品の数が増えます。しかし過去のヒット映画の模倣作も多く、結果的に目新しさが無くなってしまった。
そのため一部の優れたクリエイターたちは、ジャンル自体に対して以前とは違ったアプローチを行うようになったのではないか。
このようなことをより多くの例を用いて論証していきたいと考えています。

また手持ちカメラを用いた通常のドキュメンタリー作品との比較(ドキュメンタリーの主観性客観性、カメラを持つ人間が物語に関わることについて)や、
POVと感情移入についても述べていくつもりですが、前者についてはまだほとんど手を付けていない状態で、正直危機感が半端ではないのですが、とにかくやるしかないです……やるしかないんです…。

なんとか自分を奮い立たせるためにも、最後に僕の大好きなインド映画『きっと、うまくいく』の名セリフを唱えたいなと思います。

「Aal Izz Well」(アール・イーズ・ウェル)きっと、うまくいく!!!

僕の、そしてゼミ生みんなの卒論がうまくいくことを願いつつ、本日の卒論日記を終えたいと思います。以上、薄葉でした!読んでいただきどうもありがとうございました。
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2014/11/28 | 卒論日記 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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