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虚構と現実における地域性の影響
おはようございます…もうすぐ朝の5時を迎えようとしています。本日の卒論日記担当の鎌田です。
最近の話といえば…この前眼鏡を新調したのですが、気付いてくれたのはゼミの奥谷さんだけでした。奥谷さんありがとう。


というわけで、僕の卒論テーマは
『P.A.WORKSオリジナル作品にみる舞台モデルの地域性―虚構と現実における影響』
です。

P.A.WORKSは、富山県南砺(なんと)市に本社を置くアニメ制作会社です(首都圏以外に本社を置くアニメ制作会社は珍しい!)。
2008年に同市の町並みを舞台モデルとして描いた初のオリジナル作品『true tears』を制作し、繊細な心理描写に基づいた高校生たちの青春群像劇、そして忠実に描かれた風景描写が大きな注目を集めました。
このような実在する地域を舞台モデルとしたいわゆる「ご当地アニメ」は、今や決して珍しいものではなく、実際にその土地を訪れる「聖地巡礼」を行うファンも多く存在します。
中には舞台モデルとなったことをアピールして、町おこしを試みる自治体も。『らき☆すた』などがその代表的な作品と言えます。


『true tears』をはじめ、数々のご当地アニメを制作してきたP.A.WORKS。
その魅力とは一体何なのだろうか?という問いが、この卒論テーマを設定したきっかけです。
前述したように、繊細な心理描写や美しい風景描写はもちろんなのですが、僕はタイトルにも掲げている通り、

【仮定】
①少年少女たちの織りなす青春群像劇の中で、地域性(風土・歴史・伝統文化etc.)が舞台装置としての役割を果たしている(実際の地域→アニメ)
②実際の地域に住む人々や自治体、伝統文化にも大きく関わっている(アニメ→実際の地域)

という仮定のもと、その魅力を探ってみようと考えています。
つまり、アニメと実際の地域、いわば虚構と現実の2つの世界の関連性に注目してP.A.WORKS作品の魅力を論じるというのが、本論文の目的です。
『true tears』と地域性との関連性に関する先行研究は存在するのですが、僕はそれに加え、さらにP.A.WORKS作品を包括的に検証してみようと試みています。


研究対象として、P.A.WORKSオリジナル作品の中でも特定の地域を舞台モデルとした各作品
(『true tears(2008)』、『花咲くいろは(2011)』、『TARI TARI(2012)』、『グラスリップ(2014)』)、
地域自治体とのタイアップ作品(「富山観光アニメプロジェクト(2009)」参加作品、『恋旅~True Tours Nanto~(2013)』)、
そして富山県独自の施策である「とやま県民家庭の日」のPRを目的として制作された『マイの魔法と家庭の日(2010)』の7作品に焦点を当てて、検証をしていきます。


【検証方法】
①少年少女達の織りなす青春群像劇の中で、地域性(風土・歴史・伝統文化etc.)が舞台装置としての役割を果たしている(実際の地域→アニメ)

一次資料として各作品の視聴、また設定資料集や公式ガイドブックから得られた情報を元に、各作品の共通のテーマ(恋愛、葛藤・挑戦・成長、家族、大人と子供との対立etc.)を分析します。
そしてそこで描かれる地域イメージとの関連性を、各地域の風土や歴史、伝統文化といった地域性を参照しながら検証していきます。
例えば『true tears』では、富山湾が何回か登場する場面があります。
冬の日本海の波は荒いとよく言われるのですが、これが作中では登場人物たちの揺れ動く心情を表すものとして機能していることが、作品を観ることで分かるのです。
こういった例をつぶさに検証していくことができればと思います。


②実際の地域に住む人々や自治体、伝統文化にも大きく関わっている(アニメ→実際の地域)

観光協会やモデルとなった施設の方々、地域に住む住民の方々への取材をもとに、彼らの作品への関わり方や作品への反応、思いといった調査結果をまとめます。
また、前述した地域自治体とのタイアップ作品の紹介を交え、作品と実際の地域との関わりについて考察します。
地域文化への影響としては、『花咲くいろは』で登場した「ぼんぼり祭り」が、実際に舞台モデルとなった温泉街で毎年開催され、地元の祭事として定着しつつあることなどが例に挙げられます。
また、『true tears』で登場した「麦端まつり」のモチーフとなった「城端むぎや祭」には、日本全国から多くのアニメファンが、毎年踊りを観に訪れています。
このような、作品による文化の創出や再発見といった事象についても考察していきます。

どちらも二次資料として、P.A.WORKS作品に関する評論をまとめた同人誌や論文も参考に検証していきます。


という感じで、自分でもあやふやだった部分が、こうやって文字で解説することで頭の中で整理できてきた気がします…。
どちらの検証に関しても、ある程度資料や文献に当たってはいるのですが、まだ文章としてはほとんどまとめられていないので頑張らないと…という感じです。
提出まで既に残り1ヶ月を切っていますが、あまりサボり過ぎないように計画的に進めていきたいと思います。

最後に、南砺市限定で視聴できるアニメ『恋旅~True Tours Nanto~』の紹介動画で締めくくりたいと思います。
作中に登場する南砺の名所を実際に巡りながら物語も楽しむことができるというもので、僕は今夏と秋に2回行ってきました。もちろんぼっちじゃなくて友達とですよ!
現在は現地の各温泉施設とのコラボも行っているようで、また春までにもう一度行ってみたいなと思っています。

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2014/11/29 | 卒論日記 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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