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裸足でかけてく陽気な女型のワトスン君
こんにちは!本日は土屋が担当いたします!

この間、「進撃の巨人展」に行ってきました!
進撃

展示も面白かったのですが、特に面白かったのが「360°体感シアター “哮”」!

これはオキュラスリフトという装置を使って、バーチャルリアリティを体感できるというアトラクションです。
オキュラスリフトとは(Oculus Rift)頭に装着するメガネのようなディスプレイのことで、これを装着するだけで『進撃の巨人』の世界を空間的に体験できるのです!
オキュラスリフト

オキュラスリフト

会場に入って、いざオキュラスリフトを装着すると、景色が一変して巨人が侵入したあとのトロスト区の景色になります!
目の前にはミカサとアルミンが!後ろを見ると巨人の群れが!
自分が立体起動で街中を飛んでる!うわああああ巨人に捕まったあああ!!
食べられるうううううう!

私の行ったときは混んでいたので、待ち時間90分でしたが
並ぶ価値ありました!技術の進歩ってすごすぎいいい!

どうでもいい話ですが、
「体感シアター」で使われている技術が「オキュラスリフト」という装置であることは弟に教えてもらいました笑
弟は国際日本学部と同じキャンパス内にある総合数理学部に通っていて
オキュラスリフトなどの最新技術についても学んでいるようなんです。
今回、最新技術とサブカルチャーの融合を目の当たりにして
国際日本学部(文系)と総合数理学部(理系)を同じキャンパスに配置した意味が少しわかったような気がしました!笑


さて、私の卒論研究のテーマは
「漫画『進撃の巨人』においてキャラクターの心理考察が盛んにされるのはなぜか」

『進撃の巨人』というタイトルは前々から知っていました。
でも、初めて興味を持ったのは、留学先でアメリカ人が
「日本のアニメ好きだよ!今はAttack on Titan(進撃の巨人)が熱いね!」
と言ってきたからでした。
帰国後初めてアニメを見まして、紆余曲折を経て卒論のテーマにすることにしました。

この「心理考察が盛ん」というのは、「キャラクターのある瞬間の心理状況をファンがよく推理している」ということですが、
別に他の作品はされていないというわけではなく
『進撃の巨人』は言葉に出して考察、分析されることが多いということです。
例えば
とあるまとめサイトに
「ミカサってアニ絡みになるとすげー敵意剥き出しっぽくなるよな
エレンがわりとアニ尊敬してたせいなのか、技術的に」
というコメントがあり、それに対して
「でもたぶんサシャとエレンが仲良くしててもミカサはどうも思わなそうなんだよな」
というレスポンスがありました。

キャラクターは実在する人間ではなく、紙の上の線なのに
ファンはそこに性格を読み取って脳内シミュレーションをしていました。
もちろん、このような考察をされる傾向にある作品はたくさんあると思いますが
対して『ONE PIECE』や『名探偵コナン』のように
キャラクターの性格についてあまり深く話されない作品もあります。
例えば『進撃の巨人』では
「【進撃】エレンって「ミカサを守りたい!」って感情はあるの?」
というタイトルのスレッドで83のコメントがつくほど話し合いがされますが
『ONE PIECE』では
「【ワンピ】ルフィって「ナミを守りたい!」って感情はあるの?」
というタイトルのスレッドは立ちません。
ルフィは「仲間なら無条件で守る」ということが読者の中で共有されているから話し合うまでもないのです。

なんで、キャラクターの性格について長く議論される作品もあれば
されない作品もあるのだろうか、という疑問からこのテーマが立ちました。

そこで問題になるのは、「進撃の巨人」の場合、具体的には心理がどう考察されているのか、考察の仕方に何らかの共通のセオリーやルールや傾向があるのかということでした。
精神分析とかとは違うしなあ…

どうすればいいかうんうんうなって
ようやくヴィレッジヴァンガードで単行本と共に売られていた「考察本」を思い出しました。
他作品の考察本と比較してみたら、「心理考察とはなにか」が分かるかもしれない!

そこで何冊か比較してみました。
でも、違いがあるなあというのは何となく分かるのですが、明確な違いを言葉にできません…
そうこうしているうちに非情にも卒論の草稿の中間提出日はやってきてしまうんですね。



とりあえず
「考察本」とは何かを説明するためにWikipediaを開くことにしたのですが

なんと「考察本」なる本のジャンルはまだ確立されていなかったのでした。
雑誌資料にあたったりAmazonを、はじめとした関連書籍を置いている書店のジャンル分けを調べてみたりしましたが
「考察本」に関する資料もなければ「考察本」というジャンル分けもありませんでした。
この類の本は「コミック研究本」というジャンルに含まれているみたいです。
そして、実際にいくつかの本にも当たりましたが、どれも「考察・研究本」という形で紹介していました。

でも、ちまたでは「考察本」って呼ばれる本があります。
オンラインニュースでも、とある本を「考察本」と紹介していました。
「考察本」ってなんなのだろうか!

そして、もう一つ判明したのが「謎本」の存在でした。
1993年に出版された『磯野家の謎』(飛鳥新社)の大ヒットをきっかけに
「謎本」と呼ばれる本が大量に出版されるようになるのですが
謎本が考察本にとても似ている…
例えば、著者名が匿名であったり、原作とは関係のない出版社から非公式に出版されていたり…

謎本と考察本の変遷が分かったら
「ファンが作品を考察する」の意味がわかって
「心理考察」とは何かに一歩近づくかもしれない

と思った結果
現在は「考察本とは何か」というサブテーマで研究をすすめています。

仮説は
原作者の所有する(または認める)物語作品の設定を考察する本

です。もし研究がうまく進めば「進撃の巨人」に戻りたいところですが
戻れるかはまだわかりません笑

この研究をやっていて面白かったのは
「フィクション作品の考察」という行為にルールがあるということでした。

例えば、ファンのフィクション作品の考察の最初と言われるものに
シャーロッキアン(ホームズのファン)による『シャーロック・ホームズ』シリーズの考察が挙げられます。
これはホームズ学と呼ばれ、
謎本ブームの起爆剤となった『磯野家の謎』の著者である東京サザエさん学会にも少なからず影響を与えています。

ホームズ学で暗黙のルールとされているのが
1) シャーロック・ホームズ、ワトスン医師、モリアーティ教授ほかすべての登場人物は実際に存在した。
2) 最初の掟を疑ってはいけない。
3) 「正典」(『ホームズ物語』)に置ける問題点は厳粛に取り扱わなければならない。
—『シャーロッキアンの優雅な週末』田中喜芳著より−


というもの。
『シャーロック・ホームズ』は、実際はコナン・ドイルが書いたものですが、登場人物のワトスン医師が記したものされ、出版されています。
ホームズ学のルールはこれにのっとり
「コナン・ドイルは出版代理人で、本当の執筆者はワトスン医師であるのでホームズは実在したのです」という考えの元に成り立っています。
キリスト教の解釈のパロディのようなこの行為は日本にも伝わりました。


そして1992年に『磯野家の謎』が出版されます。
これは長谷川町子の作品『サザエさん』の原作漫画を「正典」とみなし
ところどころに見られる違和感の正体を探っていく本です。
長谷川町子はアニメの『サザエさん』を別物と言っていたため、「正典」は漫画のみでした。

ある批評家はこの本を半分褒めて、半分批判をしていました。
批判の対象だったのは同書の中にある「磯野家がおよそ一年半に一度泥棒に入られる家なのは、作者は落語が好きだから」という推測でした。
どうもその批評家は「一年半に一度泥棒に入られるという発見は面白いのに、作者に理由を持ってくるのはおかしいのではないか」とのこと。
『サザエさん』は新聞連載なので、「一年半に一度」というのは、現実世界の連載の話です。

『サザエさん』の「正典」は長谷川町子の評価を元に決められていたのに
正典を考察する際、物語の背景に長谷川町子の影を見るのはだめなんだそうです。

このように「フィクションの考察」と言っても
意図的に情報を排除して考察がされていて
なんらかのルールが存在するみたいなんですね!

ということで、現在は考察本を探りながら
「ファンがフィクション作品を考察する」とはどういうことかを探っています!

あと一週間ちょっとで提出ですが
いやー終わるといいですね泣
以上、土屋がお送りしました!

次は山内さんによるあんなかんじの驚きのあんなテーマです!
リレー小説での輝きが人一倍強かった山内さんの衝撃の文章が楽しみなところです!
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2014/12/11 | 卒論日記 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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