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カメラを通じて見える世界は、どんな世界?
こんばんは!
本日の卒論日記担当の薄葉です。

ここ数日、毎年お正月に茨城のおばあちゃんが作ってくれる干しいもをちょこちょこ食べているのですが、改めて思うのは、干し芋にはいもの旨味が本当にギュッと、ギュッと詰まっているんですよね。
食べ物を干してみようと最初に考えた人は本当に偉大だと思いました。
それに、おばあちゃんの干しいもは適度に柔らかくてこれまた食べやすいのです。
おばあちゃんも偉大だなと思いました。

ではでは食レポはさておき、本題に入りたいと思います!
僕はPOV形式モキュメンタリー映画について研究を行っています。
POV形式??モキュメンタリー??となっている方もいるかもしれませんが、詳しくは前回のエントリを参照していただけると幸いです。
http://miyamoseminar4.blog.fc2.com/blog-entry-152.html

簡単に言うと、モキュメンタリーは嘘のドキュメンタリー、もしくはドキュメンタリー風に作られたフィクション映画のことで、POV形式というのは登場人物の持つ手持ちカメラで撮影された映像で、画面が構成されている作品のことを指します。
今回僕が主な研究対象としているものをまとめると、登場人物が手持ちカメラで撮影している、つまりドキュメンタリー風になっているフィクション映画となります。
前回のエントリの方にその例として『クローバーフィールド』という映画の予告編をアップしているので、ぜひそちらを観ていただけるとイメージが掴めるかと思います。

前回のエントリ、また先月提出した草稿では、モキュメンタリー映画の肝とされるリアリティについて注目し、そのリアリティをPOV形式によってどのように表現されているかということを中心に執筆を行いましたが、やはりそれだけではより包括的な特徴を掴むことが出来ないので(正直な話自分の努力不足や研究不足が最大の原因です…反省しています)、現在はPOV形式がもたらすリアリティだけでなく、
②観客との同一化や感情移入、
③臨場感
の3点を論の中心として進めてゆき、個々の観点において生まれる小さな疑問を作品の分析を通じて検証してゆくことにより、POV形式モキュメンタリー映画とはどのようなものなのか、その包括的な特徴、ひいてはその魅力を明らかにするのが今研究の目的です。

②観客との同一化や感情移入については、登場人物がカメラで撮影しているという体裁ではなく,完全にそのキャラクターの主観視点で撮影された作品『湖中の女』(1947)とPOV形式の作品の比較などを通じ、POV形式の主体と客体の関係を同一化や感情移入というキーワードをもとに論じていきます。

③臨場感については、POV形式モキュメンタリー映画には圧倒的にホラーやパニック系の作品が多く、そのなかの恐怖演出の部分でこの臨場感が大事とされていることから、では実際どのようなパターンが存在するのかということを明らかにします。

また今回の研究のまとめ的な位置づけとして、現在のPOV形式モキュメンタリー映画の消費のされ方の新たな一面について、『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』シリーズ(2012~)を中心に論じていきます。
このシリーズは、ある番組制作会社のディレクターとそのアシスタント、そしてカメラマンの3人が視聴者から寄せられた投稿動画をもとにその謎を解明するという、心霊ドキュメンタリー風のフィクション映画です。
この作品の面白さは、制作側がこの作品を作り物であるという前提で制作している点です。
ディレクターの工藤はドキュメンタリーでありながらインタビュー相手を殴る、蹴る、また普通に死者も出ますし、もうなんでも有りです。
本物のドキュメンタリーであれば、倫理的に放映出来るわけがありません。
しかしそれが可能なのは、まさに作り物という免罪符があるからです。
またこの議論ではドキュメンタリーのやらせ問題やドキュメンタリーの作為性の観点からも論じていきます。

また扱う題材に関しても口裂け女を捕獲しようと奮闘したり、河童とタイマンで対決したり、トイレの花子さんが実は異次元空間と繋がっていたり、しまいには工藤が呪いの呪具を使って巨大化し戦ったり…これまたなんでも有りなんです。
これまでのPOV形式モキュメンタリー映画は、POV形式による演出や外側からのアプローチ(映画の宣伝など)によって「この話は実はホントのことなのかもしれない…?」という感覚になり、またそこがひとつの面白さとして消費されてきた傾向がある中、この作品はPOV形式によってドキュメンタリー風になっているにも関わらず、観客も初めから作り物だと認識した上で、そこに映るあり得ざる存在や出来事を面白がり楽しんでいる傾向があると感じています。
この作品は度々ニコニコ動画の生放送で放送されるのですが、その際のコメントの盛り上がり方を見ていると、そのことをすごく実感します。
作り物という免罪符があるからこそ、自由に追求できる面白さがあり、またそれをPOV形式によってよりリアルに見せることが出来、それが作品の面白さに繋がっているのではないか。
つまりここにPOV形式モキュメンタリー映画の新たな一面、新たな消費の形があるのではないか、ということをまとめたいと考えています。

書きたいことはやんわりとまとまっているのですが、そこに到達するまでまだあとひと山ふた山、いや、さん山くらいあるのですが、なんとか残りの期間頑張ろうと思います。

それでは本日の卒論日記、担当は薄葉でした。
最後まで読んでいただきどうもありがとうございました!
次回の卒論日記の担当は西野くんのモンスター娘です!
個人的に注目してます!お楽しみに!
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2015/01/09 | 卒論日記 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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