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Progressive Animation Works
おはこんばんにちは、本日の卒論日記を担当します鎌田です。

僕の卒論テーマは「P.A.WORKSオリジナル作品にみる地域性」です。
アニメ制作会社・P.A.WORKSの手がける作品の中で、実在する地域の風土や歴史、伝統文化がどのような意味を担っているのか、そしてそれらの作品が舞台(モデル)となった地域にどのような影響を与えたか、ということを考察しています。
詳しくは前回書いた下記のエントリーを参照してもらえると!
http://miyamoseminar4.blog.fc2.com/blog-entry-154.html

今回はまず、これまでの調査結果を2つの仮説ごとに解説していきます。


①少年少女たちの織りなす青春群像劇の中で、風土・歴史・伝統文化といった地域性が、舞台装置としての役割を果たしている(実際の地域→アニメ)

今回の研究対象となるP.A.WORKSのオリジナル作品の共通点として、恋愛や挑戦・決断・成長、家族をテーマに、少年少女(あるいは青年)たちの群像劇が描かれるという点が挙げられます。
そして、作品と舞台(モデル)となった地域ごとに分析していった結果、それぞれの地域性が

・登場人物の心情を記号的に表す(ex.季節の移り変わりによる気候や風景の変化)
・心情に影響を与える(ex.温泉旅館という閉鎖的な空間で描かれる距離感)
・アイデンティティを強める(ex.独特な町並み…登場人物たちの「ここが私の場所だ」という意識)

といった役割を果たしていることがわかりました。
特に「お祭り」は、登場人物の課題の達成や解決の終着点という意味合いで、各作品において重要な要素として登場しています。

②実際の地域に住む人々や自治体、伝統文化にも影響を与えている(アニメ→実際の地域)

次にアニメが実際の地域に与えた影響として、作品を通した伝統文化の再発見と創出が挙げられます。
こちらは前回のエントリーにも書きましたが、『true tears』に登場した「麦端まつり」のモチーフとなった「城端むぎや祭」には、日本全国から多くのアニメファンが踊りを観に訪れました。
また、『花咲くいろは』に登場した「ぼんぼり祭り」は、地域側の協力のもと、実際に舞台モデルとなった温泉街で毎年開催され、アニメファンだけではなく、老若男女問わず参加する地元の祭事として定着しつつあります。

そして、富山県南砺市限定で公開されている『恋旅~True Tours Nanto』は、アニメを視聴してその舞台(モデル)となった地域を訪れるという本来の「聖地巡礼」とは異なり、「アニメを視聴するために舞台となった地域を訪れる」という、地域に根ざした独自のアニメ消費スタイルを生み出しました。
単なる行政主導の観光地振興アニメではなく、南砺の風土や伝統文化が物語の鍵として各所に登場し、P.A.WORKSの生み出した物語に基づいた作品として好評を得たと言えます。


これらの要素が、地域性を重要な要素とした、P.A.WORKSオリジナル作品の魅力であると考察しています。
今後の課題としては、現地取材でのインタビューや調査結果をさらに盛り込み、実際の風景と作中の風景との比較などもできればと思っています。
また、『TARI TARI』の舞台である太平洋側と『true tears』『花咲くいろは』などの舞台である日本海側との気候の違いなど、まだ掘り進められる内容もあるので、さらに内容を深めていけるように頑張りたいです。


…と、淡々と進捗状況を書かせて頂きました。最後まで読んで頂きありがとうございました。
せっかくなので、今回も作品の紹介で締めくくりたいと思います。
P.A.WORKSが2009年に参加した「富山観光アニメプロジェクト」の作品のひとつ、『泣かせる空に会いたい』です。
行政とのタイアップ作品としては『恋旅』の前身ともなるものであり、アニメパートは1分ほどのものとなっていますが、その中に僕が解説したP.A.WORKSの魅力がギッシリ詰まっていると思います。


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2015/01/12 | 卒論日記 | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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