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奥行きのある世界
僕は、目がいい。
みんなが目を細めながら見つめる看板の文字だって、誰よりも先に読める。

上京して、色々なものを見た、展覧会も行くようになったし、映画もたくさん見るようになった。
田舎で育った視力2.0の両目で、僕は、新しい景色を抱えきれないほど取り込んだ。
その景色は、綺麗でも汚くても、全てが鮮やかだった、目眩がするほどに。

最初の1,2年は、目の前で輝き瞬く間に過ぎてゆく景色を無邪気に楽しんだ。
サークルに行けば、大好きな音楽があって、友人がいて、授業に出れば面白い話がいっぱい聞けた。

けれど、僕は、自分の両目で切り取ったその平面の景色だけで満足していた。
僕にとって、目の前で起こる事象は、鮮やかであったしても、ただの平面にすぎなかった。

3年生になり、宮本ゼミに入室し、たくさんの本を読んだ。
学校が閉まるまで、ゼミ生と話し合い、貧血をおこすほど悩んだ。
先生の言葉を、何度も繰り返し、意味を考えた。

そんなゼミ生活を続けていくと、平面の景色が立体的に見えてきた。
ゼミで学んだ知識が、物事の背に蓄積され、浮かびあがってくるように感じた。
縦と横しか存在しなかった僕の景色に凹凸が生まれた。
目の前で起こる物事の理由や歴史の知識、そこから読み取る社会が、その事象を立体的に、変形させた。
僕の視力では、見えない世界がそこにはあった。

「世界には奥行きがある」


宮本先生が僕らに伝えたこの言葉を聞いた時、世界が立体的になるあの感覚の意味を知った。

宮本ゼミで学び、僕が見ていた景色は凹凸、陰影のある世界になった。
その分、見えなくなってしまった部分もあるだろうけれど、

僕の世界は、奥行きを持ち始めた。




僕の世界に奥行きを与えてくれた宮本先生、本当に感謝しています。
ありがとうございました。



<2015年3月26日> 
多くのゼミ生の学生生活が終了する。
初めて黒板に向かって勉強をしたあの日に、みんなは終わりの日を考えていただろうか。
考えもしなかった終り、別れを僕らは今、迎えている。

出会いには必ず別れがある、その別れの時に、後悔してしまうことほど悔しいものはない。
そんな後悔を二度と繰り返したくないと、ある別れのときに僕は強く思った。

その思いを胸に、僕は宮本ゼミの同期と付き合った。
不甲斐ないゼミ長だったけれど、出来る限りの思いを持って、日々を過ごした。

そして今、僕は、宮本ゼミ4期生との日々に、後悔を残していない。


だからこそ、この別れに、思いっきり心の底から、大好きなみんなへ言いたい。


ありがとう。

そして、さようなら。

    宮本ゼミナール4期ゼミ長 阪元太綱
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2015/03/25 | 卒業にあたって | コメント(-) | トラックバック(0) | page top↑
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